サンワサプライは2月26日、リチウムイオン蓄電システム「BTP-1000」を発売した。価格はオープンで、推定市場価格は498,000円前後。

「BTP-1000」

BTP-1000は、容量1kWhの蓄電システム。使用している充電池は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーだ。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、通常のリチウムイオンバッテリーに比べて、長寿命で安全性が高いという特徴を持っている。さらにBTP-1000では、AC100V過出力、USB過出力、AC入力電圧異常、PV入力電圧異常、過充電、過放電、過電流、セル異常、温度異常に対しての保護機能も搭載されている。サンワサプライでは、同じくリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した逐電システムの「BTP-300」(500Wh)を2012年5月に発売しており、BTP-1000はその大容量バージョンとなる。

AC100Vを出力できるコンセントを装備しており、通常はAC100Vからの電源をスルー出力する。停電時には、自動で内蔵のバッテリーからの出力に切り替わり、接続している機器に電源を供給する。ただし、切り替えには約37msかかるため、機器によってはいったん電源が切れてしまう場合もある。AC100V出力だけでなく、最大5V/2AのUSB出力も装備。携帯機器への充電も可能だ。定格出力は300VA。32V型液晶テレビ(60VA)なら10~15時間、LED電球(7.5VA)なら50~70時間、炊飯器(300VA)なら2~3時間の連続使用が可能だ。

AC100VだけでなくUSB(5V/2A)の出力も可能

充電は家庭用AC100か、またはソーラーパネルで行う。ソーラーパネル接続用の専用端子も装備している。推奨ソーラーパネルは、シャープのND-SOL7HまたはNU-180LW。AC100Vでの充電時間は約10時間。本体サイズはW465×D300×H439mmで、質量は約21kg。底面には移動のためのキャスターを装備している。