映画『ハロー!純一』の初日舞台あいさつが15日、東京・新宿バルト9で行われ、満島ひかりのほか子役の加部亜門、大嶋康太、椙杜翔馬、堀田耀平、西田光貴、佐々木りお、芽奈、共演の森下能幸、森岡龍、川口花乃子監督、吉岡篤史監督、石井克人監督が出席した。

映画『ハロー!純一』の初日舞台あいさつに出席したキャストたち

同作は『スマグラー おまえの未来を運べ』などの石井監督らがメガホンを取った青春ラブコメディー映画。クラスの教育実習にやってきた外見はギャルのようだけど心優しアンナ先生(満島)と、小学生の仲良し6人組とのハートフルな交流を描く。石井監督の「子ども達にプレゼントを贈る気持ちで」という思いから、小学生以下は保護者（成人以上）の同伴があれば無料で鑑賞できる。

舞台挨拶は満島らの呼び込みで子ども達が駆け込んで登場するなど和気あいあいとした雰囲気。撮影について満島は「わたしが車で現場に行くと(子どもたちが)『はい、検問です。ちょっとトランク見せてもらってもいいですか?』なんて遊びもやったり、休み時間に色いろなキャラクターになりきってお芝居したり、芸達者でした」と楽しそうに振り返った。加部が演じた生徒の純一へアンナ先生が「好きな子いるの?」と聞く場面もあり、満島は「もうちょっとモーションをかけたら良かったかな。とっても楽しかった」とにんまり。加部から撮影時の心境を「目の前で見るときれいすぎて、直視できないです。ドキドキしていました」とおませに語られると、満島は「何言ってるんだよー、言わされてるな!」と声を上げて照れ隠した。

また、映画について満島は「見た後におかわりをしたくなる映画です。へらへらした気持ちで観てください」と肩の力を抜いて観てほしいとアピール。本作は自主制作ながら全国のイオンシネマやティ・ジョイ系列の映画館などで上映されるが、石井監督は上映方法等をスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーへ相談しに行ったことも言及。その場で配給会社や劇場を紹介してもらった驚きを明かし、「びっくりでした。本当にみんなのおかげで、感謝しております」と目を細めていた。