ソニー、3モード変形のFit A春モデルで「Bay Trail-M」搭載の11.6型登場

ソニーは28日、3モードに変形する変形PC「VAIO Fit A」シリーズの新モデルとして、11.6型のエントリーノートPC「VAIO Fit 11A」を発表した。13.3型、14.0型、15.5型の同シリーズのラインナップの中で最も小型で、米ラスベガスで開催された「CES 2014」で展示されたモデルとなる。

店頭モデルのラインナップは、シルバーの「SVF11N19EJS」のみ。発売日は2月22日。店頭予想価格は130,000円前後。

同シリーズの特徴でもある、マルチフリップ式のヒンジを天板中央に備え、液晶を反転させて「タブレットモード」「ビューモード」「キーボードモード」の3段階に変形する11.6型ノートPC。同シリーズの中では「エントリーモデル」に位置付けられ、Fit Aの他モデルと比べ価格帯が抑えられている。

CPUには"Bay Trail-M"こと「Intel Celeron N2920」プロセッサを搭載。同社によれば、Atom Z3770+eMMC搭載時と比べ、Celeron N2920+SATA SSDでデータ読み込み速度が2倍に向上するという。

本体外観は、従来のFit Aシリーズを踏襲。天板にはアルミのヘアライン加工を施し、クリスタルカットのVAIOロゴも配する。ただし、背面の樹脂加工やパームレストのプラスチックなど、一部素材は本機のみ採用。本体サイズはW285×D198×H16.5mm(最薄部)と、Fit 13AのW325.4×D223.4×H14.3mmから一回り小さいが、重量はVAIO Fit 11Aが約1.28kg、VAIO Fit 13Aが約1.31kgと、約300gの違い。

11.6型の液晶は1,920×1,080ドットのフルHD解像度で、広視野角のIPSパネルを採用。同社の広色域技術「トリルミナスディスプレイ for mobile」や、視差の少ない「オプティコントラストパネル」といった高画質技術も備える。10点マルチタッチにも対応し、筆圧感知可能な専用スタイラスペンをオプションで用意する。

ソフトウェアでは、2014年春モデルの特徴である統合アプリ「VAIO Inspiration Suite」をプリインストール。同ソフトウェアは、2013年秋モデルで「CamScanner」「VAIO Clip」「VAIO Paper」として搭載していた3ソフトをリニューアルして統合したもの。中でも「CamScanner」は「VAIO Scan」に名称を変え、撮影機能の追加やズーム、OCR編集機能など、特に強化されている。

ほか、本機独自のプリインストールアプリとして「VAIO タッチサーチ」が提供される。同アプリは、画面全体に文字や単語を書き込むと自動で解析し、Webやアプリ、ローカルフォルダなどを手軽に横断検索できる機能。「VAIO タッチサーチ」は、本機を除く「VAIO」2014年春モデルではVAIO Update経由で配布される。

「SVF11N19EJS」の主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2920(1.86GHz)、メモリが4GB、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、ディスプレイが11.6型ワイド(1,920×1,080ドット)で静電式タッチパネル搭載、ストレージが128GB SATA SSD。光学ドライブは非搭載。OSはWindows 8.1 64bit。Office Home and Business 2013も搭載する。

インタフェースはIEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0+HS、USB 3.0×2、HDMI×1、NFC、SDカードスロット、ステレオミニジャックなど。カメラ機能は"Exmor R for PC"CMOSを備え、有効画素数はフロントが92万画素、リアが799万画素。有線LANは非搭載。本体サイズ/重量はW285×D198×H16.5～19mm/約1.28kg。バッテリ駆動時間は約8時間。

直販CTOのオーナーメードモデルでは限定色のブラック・ピンクを用意。Pentium N3520など上位CPUや8GBメモリ、キーボードバックライトなどのパーツを選択できる。最小構成価格は102,800円。