売れ筋トップは「花王 アトリックス」に

フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドはこのほど、クレディセゾンとの共同事業として、2013年2月1日にサービスを開始した購買理由データ提供サービスのデータをもとに購買理由に関する分析レポートを報告した。

対象は、食品、飲料、日用品、医薬品、化粧品などの消費財商品約50カテゴリー。11月26日時点で、購買理由データ数544,333件、会員数 43,379名。同分析レポートの購買対象期間は8月26日~11月24日の約3カ月、分析対象カテゴリーは「ハンドクリーム」で実施し、全国の女性を対象に976レシートデータの回答を基に分析した。

売れ筋トップは「花王 アトリックス」、2位は「ニベア ニベアクリーム」

ハンドクリームカテゴリーの期間中における購入は、976レシート。このレシートデータをシリーズ別にみると、1位は「花王 アトリックス」で212レシート、2位は「ニベア ニベアクリーム」で135レシート、3位は「その他」で99レシート、4位は「コーセー コエンリッチ Q10 ホワイトハンドクリーム」で83レシート、5位は「ユースキン製薬 ユースキンA」で65レシートとなった。

これらの購入者をいつも購入しているロイヤルユーザー、以前に何度か購入しているライトユーザー、初めて購入したトライアルユーザーに分けてみると、ロイヤルユーザー率がもっとも高いのは「ユースキン製薬 ユースキンA」で52.3%がいつも購入していると回答。また、トライアルユーザー率が高いのは「クラシエホームプロダクツ アロマリゾート」で76%がトライアルユーザーだった。

シリーズによって購入決定要素に差が生じる

今回購入したシリーズの購入決定要素を聞いたところ、全体では72.1%が機能・効果を挙げた。その中で上位5シリーズを見ると、「コーセー コエンリッチ Q10 ホワイトハンドクリームN」は86.7%が、「ユースキン製薬 ユースキンA」は95.4%の購入者が「機能・効果」を購入決定要素としていることがわかった。この2つのシリーズは「成分・原材料」を購入決定要素に掲げる人が他シリーズより多く、「体に良い」の項目でも全体に比べ購入決定要素に掲げる人が多いのが特徴となっている。

購入決定要素、全体では7割以上が「機能・効果」を重視

家庭の常備品と位置づけられている「ユースキンA」と「ニベアクリーム」

実際に購入を決定した理由を聞いたところ、総計では「魅力的な商品特徴があったから」、「価格がお手頃だったから」がそれぞれ87.1%、70.1%となった。また、「ニベア ニベアクリーム」と「ユースキン製薬 ユースキンA」では約50%が「家族が気に入っているから」と答えており、家庭の常備品となっている様子がうかがえた。

購入を決定した理由、「魅力的な商品特徴があったから」が最多に

一方で特徴的だったのが「コーセー コエンリッチ Q10 ホワイトハンドクリームN」で、「価格がお手頃だったから」が84.9%、「試し買いしてみたくなったから」が45.2%、「よく売れていそうだったから」が49.4%、「特売・セールされていたから」が58.4%、「パッケージに魅かれたから」が40.4%となっており、プロモーションによる店頭での訴求力が商品購入意欲を刺激している様子が推測できる。

10月を境にプロモーション売り場での購入率がアップ

ハンドクリームカテゴリーの購入場所を1週間単位で見ると、8月26日週には定番売り場(上段、中段、下段)での購入率が90%を超えていたが、11月18日週では65%を切る数値になっており、その分プロモーション売り場(上段、中段、下段、吊り下げ販売台、特殊形状販売台など)での購入率が高まっている。

購入場所、10月1日を挟む9月30日週に大きな変化が

特に購入場所の変化が大きく現れたのが10月1日を挟む9月30日週。これは手指の乾燥対策を訴求するハンドクリームのプロモーション売り場の展開率が高まったことで、消費者の購入につながっていると推測され、シーズナルなプロモーションが奏功していると言えそうな結果となった。その他、詳細は「ソフトブレーン・フィールドのニュースページ」で閲覧できる。