キャリアカウンセラー水野順子氏による「感情リセット術」セミナー

ダイドードリンコが運営する働く大人力向上委員会は、東京都虎ノ門の「ダイドー働く大人力向上ステーション」で10月4日、キャリアカウンセラー水野順子氏による「感情リセット術」セミナーを開催した。

参加者は「近くの会社に勤めているので」「自分は感情を引きずる方なので、参考になれば…」等、それぞれ目的を持ちセミナーに。講師を務めるキャリアカウンセラーの水野氏は「何かあっていらいらしても、そのまま仕事をするわけにはいきませんよね。効率的にやった方が、もっと仕事もプライベートもうまくいくはず。脳に刺激を与えて気持ちを切り替えましょう」と語りかけた。

体を使って、日常の生活のなかでできる切り替えを

水野氏によれば、身体のなかで脳の占める割合は2%だが、血液は全体の25%を必要としているという。普段とは違う部分で脳を使ったり、筋肉をポンプアップしたりすることによって血液を脳まで送り、活性化させようというのが今回のテーマ。

まずは脳を混乱するような行動を、ということで缶を持って頭を使うエクササイズを。上下左右に1~4のナンバリングをし、缶を持った手を号令に合わせて動かしていく。「4、2、1、3…」とランダムにかかる号令にあわせて手を動かすと、難しい! と声があがった。また、同様に上下左右を赤・青・黄色・白と名付けてエクササイズを行うと、難易度は格段にアップ。最終的には1~4の番号と赤・青・黄色・白を組み合わせ、「1、赤、4、青、黄色…」と、参加者は苦労しながら手を動かしていたが「混乱することによって脳が活性化する」という言葉にやる気を見せていた。

人と一緒にやれば自然と笑顔になる

また、右脳と左脳をそれぞれ活性化するねらいで、歌いながら右手で太ももをたたき、左手で缶コーヒーを転がすという動きを行うと、参加者はみな集中。ワンフレーズごとに左右を入れ替えるという高度な要求に、つい笑ってしまう様子を見て、水野氏は「会議などでも、最後笑って終わると良い効果があるといいます。こうやってワークをすると、笑顔で終えることができるかもしれませんね」と講義をすすめた。

左右別の動きをするワーク

押し合うワークを行い、笑顔があふれる

ほかにも2人でむきあって押し合うワーク、チームを組んでピンポン玉を缶の底同士で移し替えるワークを行うと、盛り上がりは最高潮に。「人と一緒にやれば自然と笑顔になるし、脳を活性化させ、ワークに集中することで感情をリセットできる。仕事でイライラした…だけで終わらせるのではなく、こういったワークを行なえば、気持ちがリセットされます」と締めくくった。

参加者は「蛍光灯が明るく見えてきた」「社長命令で、会社を活性化させるプロジェクトを組んでいるが、ぜひ取り入れたいと思った」と感情が前向きになった様子。「ダイドー働く大人力向上ステーション」は働く大人のための休憩施設として、9月18日から10月18日までの期間限定で展開。オープン2週間で2000名が利用しているという。所在地は東京都港区虎ノ門2-4-15 岡ビル1F、11:00~18:00(土日祝日除く)。