ダイハツ工業は9日、インドネシア政府が発表したLCGC(Low Cost Green Car)政策の対応モデルとなる、インドネシア専用車「AYLA」(アイラ)の販売開始を発表した。同車は、ダイハツ工業と現地子会社アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)が企画・開発し、ADMで生産する。

インドネシア専用車「AYLA」

LCGC政策はインドネシア政府が発表したエコカー政策であり、同車はその導入により期待されている新規自動車購入層向けに、他社に先駆けて発売したモデルとなる。MT車の価格は7,610万ルピア~9,750万ルピア。

特徴は、市場調査による現地ニーズの追求や現地デザイナー起用などの徹底した現地化の実践、現地調達化の推進などによる低価格の実現、エネルギー効率の最大化や軽量化の推進、新開発プラットフォームの採用によりコンパクトなボディサイズながら、5人乗車の広い室内空間と十分な荷室空間の両立、悪路や冠水路でも走破できる最低地上高や、狭い道でも取り回ししやすい最小回転半径の実現などとなっている。

エンジンは998ccの1KR-DE、トランスミッションは5MTもしくは4ATを搭載し、駆動方式はFFを採用。また、トヨタ自動車との協業の一環として、同車を「AGYA」(アギア)としてトヨタ自動車へOEM供給を開始したことも発表している。