夏場の日常生活の中で、急激な温度変化を感じることがあるか?

サーモスの「5-15℃PROJECT(ゴーイチゴプロジェクト)」はこのほど、全国の20代~70代まで男女を対象に実施した「日常生活においてどの程度温度変化を感じているか」について調査結果を発表した。調査は7月8日・9日にかけて行われ、男女各300名から有効回答を得た。

急激な温度変化を78%が感じている

まず、夏場の日常生活の中で、急激な温度変化を感じることがあるか尋ねたところ、78.2%が「ある」と回答した。温度変化を感じた回数についての設問では、「3回」と回答した人が最も多く(25.4%)、4回以上の温度変化を感じた人は全体の71.5%だった。

夏場の日常生活の中で、温度変化を感じた回数(1日あたり)

急激な温度変化の場面、「冷房環境の出入りの際」が圧倒的

急激な温度変化を感じる場面について聞くと、「冷房環境の出入りの際」が圧倒的に多い。その際体調不良を感じるか尋ねたところ、42.2%が「ある」と回答した。しかし、半数近くが体調不良を感じつつも、意識的に温度変化について対策を行っている人は17%にとどまった。

温度変化を感じた際、体調不良を感じたことはありますか?

また、年代別でみると、年齢が上がるにつれ、体調不良を感じにくくなっていることが明らかとなった。65歳以上の高齢者は8割近い人が「体調不良を感じた事はない」と答えている。

体調不良の症状は、脱力感や倦怠感が最多

また、体調不良を感じたことのある人の症状は、脱力感や倦怠感が62.6%で最も多かった。その体調不良の症状は熱中症の可能性があることを知っているか尋ねたところ、「知っている」が58.1%。「知らない」と回答した人も41.9%と半数近かった。

脱力感など体調不良の症状は熱中症の可能性があることを知っていますか?

温度変化があった際、意識的に行っている事の中で最も多かった方法は「水分補給」(76.5%)だった。補給する水分の温度について聞くと、「冷蔵庫から出した程度の水分(5-15℃)」が全体の60.5%と一番多い。水分補給に適した水温は、実験により5-15℃が適切であることが分かっているが、今回の調査では6割が適切な温度で水分補給している事がわかった。

急激な温度変化1回だけでも、熱中症引き起こす可能性も

桐蔭横浜大学 スポーツ健康政策学部 星 秋夫教授によると、熱を発している乗り物の近くや、ビル街などでは、瞬間的に20℃以上の温度差が生じる場合もあるという。こうした場所では1回だけの温度変化でも体温調節機能が低下し、熱中症を引き起こす可能性がある。

急激な温度変化を感じる場面では、水分補給や、衣服での調節など、温度変化に注意が必要とのこと。