映画『パシフィック・リム』の初日舞台あいさつが10日、東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの菊地凛子、芦田愛菜と日本語吹替え版で声優を務めたケンドーコバヤシが出席した。

左から、ケンドーコバヤシ、芦田愛菜、菊地凛子

日本のアニメや特撮に造詣が深いギレルモ・デル・トロが監督を務めた同作は、未知なる"KAIJU"と人型巨大兵器"イェーガー"の戦いを描いたSFスペクタクル作品。太平洋の深海から出現する"KAIJU"の襲撃で絶滅の危機に瀕する人類は、2人のパイロットで操縦する人型巨大兵器"イェーガー"を開発。かつての襲撃で兄を失ったローリー(チャーリー・ハナム)は、日本人研究者の森マコ(菊地)とコンビを組み、人類最後の戦いに挑む――というストーリーで、映画は3D&2D全国同時公開中。

浴衣姿で登場した主演の菊地は「こういう映画に出演するために生まれてきたと感じた。子どもに戻れる映画です」と自信を持ってアピールし、菊地の幼少期を演じ、同作でハリウッドデビューを果たした芦田は「ものすごく迫力があるので、観終わった後には汗でびっしょり。こんな映画に出れてうれしいです」とにっこり。先月、都内で行なわれたジャパンプレミアで来日したギレルモ監督のポップカルチャー好きについて、「空のスーツケース18個にフィギュアを満タンにして帰った」と明かした菊地は、「日本のみなさんの感想が一番気になってるから後で伝えようと思います」と笑顔を見せた。

ハリウッドでの撮影を振り返り、「パイロット席は5階建てくらいの高さ。火の粉が舞ったり、突き落とされたり、本当に戦ってました」と語った菊地は、「監督がキャストの集中力を途切れさせないように、インカムで『となりのトトロ』を日本語で歌って『大丈夫! やれる!』って言ってくるんです」と苦笑いでギレルモ監督のエピソードを披露。一方の芦田は、「見えない"KAIJU"に対して演技するのは難しかった。凛子さんが格好良かったから、(ハリウッドで)またチャレンジしたい」と意気込むと、菊地は「天才ですよ! 集中力が半端無いから、トトロの歌はいらないよね」と大絶賛して笑いを誘った。

また、日本語吹き替え版には、声優の杉田智和、林原めぐみ、古谷徹、三ツ矢雄二、池田秀一らが参加しており、悪役のハンニバル・チャウを演じたケンドーは「アフレコは一人だったけど緊張しました。アムロ・レイに対して『このバカヤロウ!』と言うのかと」と振り返りつつ、「超一流の人たちが作っていてくれたのですんなりやれました」とプロとの共演に感激していた。