コンパクトデジカメは、スマートフォンの台頭によって世界的に販売台数が低下しており、売上も減少を続けている。しかし、高級コンパクトとして2012年に「RX」シリーズを投入した結果、サイバーショット全体の平均単価が上昇した。販売台数は減少しても、単価が上昇したことで利益を押し上げた形で、特に日米欧では今年1~3月期で対前年比20~35%のアップとなったそうだ。業界平均に比べても平均単価は数千円上回っているという。

グローバルのデジカメ市場。レンズ交換式は伸びているが、コンパクトデジカメは減少

「RX」シリーズの販売以降、コンパクトデジカメ市場全体は減少しているのに対し、高級コンパクト市場は拡大している

国内でも市場は拡大している

一眼レフのサブカメラ需要とステップアップ需要で高級コンパクト市場が拡大

売上自体も好調で、1/1.7型以上のセンサーを搭載したコンパクトデジカメを「高級コンパクトとした場合、2012年度では金額シェアでサイバーショットが1位を獲得した。

ソニーでは、コンパクトデジカメ市場が縮小する中で、こうした「高付加価値モデル」が市場を活性化すると見ており、高級コンパクトやコンパクトな高倍率ズーム機など、付加価値を追加したカメラをさらに投入していきたい考えだ。

従来の低価格モデルも継続はするが、スマートフォン「Xperia」のカメラの開発にサイバーショットチームも携わってサイバーショット並みの画質を目指すなど、グループ全体として幅広い「カメラ」のラインナップを用意していく考えだ。

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