パワフルなハードウェアスペックも魅力的

さて、Surface Proの電源を入れると、新規インストール時と同じようにWindows 8のセットアップを求められるが、このあたりは以前寄稿した「Windows 8大百科」と同じため、割愛する。まずは基本的なスペックから確認しよう。CPUとして第3世代(Ivy Bridgeマイクロアーキテクチャ)のIntel Core i5を搭載。デバイスマネージャーで確認したところ、1.7GHz(ターボブースト利用時は2.6GHz)で動作するCore i5-3317Uを採用している。

CPUにはIntel Core i5-3317U(1.7GHz)を搭載

Intel Core i5-3317U(1.7GHz)は2コア4スレッド

搭載メモリは4GB。動作クロックなどは公表されていないものの、CPU-Zで確認すると、DDR3 SDRAM(PC3-6400)と表示された。必要最低限と言えなくもないが、ヘビーな処理を頻繁に行わせるようなマシンではないため、これで十分だろう。ちなみにWindowsエクスペリエンスインデックスのメモリ評価を確認するとスコアは「5.9」。ミドルレンジクラスのノートPCと同等レベルだ。ただしSurface Proは構造上、メモリを増設できない。 (図09~10)。

「CPU-Z」でメモリベンダーを確認してみたが、SPDは空だった

Windowsエクスペリエンスインデックスのメモリ評価は「5.9」

128GBモデルの初期空き容量は、89.5GBバイトだった

ストレージは128GB/256GBのSSDを選択できるが(128GBモデルと256MBモデル)、64ビット版Windows 8 Proがインストールされているため、39~48GBの容量を使っている。128GBモデルのユーザー領域は89GB、256GBモデルは208GBまで利用可能。

今回購入した128GBモデルで確認すると、説明のとおり89.5GBの空き容量だった。もっとも容量不足は、microSDXCカードやUSB 3.0経由で外付け型HDDを取り付けられるため、日常的な作業で困る場面は皆無に近いだろう。

きょう体はマグネシウム合金のVaporMg(ベイパーマグ)製ボディだが、この点はSurface RTと共通のため、個人的に目新しさは感じない。それでも手にした時のフィット感は、(デザイン面で他社プロダクトの後じんを拝することの多いMicrosoft製品としては)秀逸と言える。本体サイズはW275×D173×H14mmと、Surface RTと比べて約5mm厚く、約1mm高い。Surface RTとSurface Proを並べてみると、見た目の差は存在しないが、やはり手にすると「約907g(Surface Pro) - 約680g(Surface RT) = 約227g」の差は重く感じた(図12)。

Surface RT(写真左)とSurface Pro(写真右)を並べて撮影。外見上の差はまったくと言ってよいほどない

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