映画『タニタの社員食堂』の初日舞台あいさつが25日、東京・角川シネマ新宿で行われ、キャストの優香、浜野謙太、草刈正雄、宮崎吐夢、小林きな子、草野イニと李闘士男監督が出席した。

左から、草野イニ、宮崎吐夢、草刈正雄、優香、浜野謙太、小林きな子、李闘士男監督

同作は、健康計測機器メーカー・タニタの社員食堂“タニタ食堂”にまつわるエピソードを元に、映画『デトロイト・メタル・シティ』を手掛けた李監督が実写化したコメディ作品。肥満体型で気弱な2代目副社長・幸之助(浜野)は、新型体脂肪計発表会を前に、体脂肪40%以上の社員たちとダイエットプロジェクトを始動する。幸之助は高校の同級生で栄養士の菜々子(優香)に助けを求め、肥満社員たちとダイエットに挑戦するが、ストレスやプレッシャーからトラブルが続出する――というストーリーで映画は全国公開中。

ヒロインを演じた優香は「楽しくて美味しい映画が出来た。ダイエットの映画だけど、明日から頑張ってみようと背中を押してくれる作品」とアピールし、「美味しい料理を食べながら撮影しました。みんなすごく仲良くなった」とにっこり。同作では、優香や浜野がハリウッドさながらの特殊メイクで肥満体型に変身しており、優香が「女性からは『可愛い、可愛い』って言われて評判が良かった」と満足げに語ると、「可愛らしかったですよ。僕も特殊メイクをやりたかった」と草刈に絶賛されるも、浜野は「初日だったしショックだった……」と優香のぽっちゃり姿に衝撃を受けた様子。そんな浜野の憧れの俳優は草刈とアル・パチーノだそうで「現場で舞い上がってしまって。『会って親子だと確信した』と言われてうれしかった」と父・卯之助を演じた草刈との共演に感激していた。

また、同作の撮影と並行して小林と草野のダイエットが敢行され、約1ヶ月で小林はマイナス12kg、草野はマイナス16.4kgの減量に成功。小林は「優香ちゃんや監督、周りの人に支えられてダイエット出来た。でも、次の仕事で12kg太ったので、今はプラスマイナス0です!」と吐露しつつ、「自信がすごくつきました。路上でティッシュをもらえてちょっとうれしかった」と思わぬ効果があった様子。一方、ダイエットをしている2人に構わず、現場の料理をたらふく食べていたという浜野は「心は肉食で、見た目は“ぽにゃん”くらいが良い」と男性の好みを明かした優香に、「俺、“ぽにゃん”でしょ?」と必死にアピールして観客の笑いを誘っていた。そんなキャスト陣に、李監督は「草刈さん以下はおバカさんばっかり。おバカさんたちが頑張る姿は見ていて気持ちが良い」と同作をアピールした。