日本ヒューレット・パッカードの「HP Officejet 150 Mobile AiO」(以下、Officejet 150)は、バッテリ駆動に対応したA4モバイル複合機だ。プリンタ/コピー/スキャナ機能を持った複合機をバッテリ駆動できるのは、なかなか珍しい。実機に触れる機会を得たので、さっそくレビューをお伝えしよう。

Officejet 150は、日本では2012年6月に発表、同年7月の発売予定だったが延期され、2012年11月22日の正式発売となった。

HP Officejet 150 Mobile AiO

■主な仕様 [インク] 4色(染料C/M/Y一体型、顔料Bk) [印刷解像度] 最高4,800×1,200dpi [スキャン光学解像度] 600×600dpi [イメージセンサー] CIS [最大用紙サイズ] A4 [給紙] 後面トレイ(A4普通紙 最高50枚) [自動両面印刷] 非対応 [液晶モニタ] 2.36型カラータッチスクリーン [インタフェース] USB 2.0、Bluetooth 2.0(プリント機能のみ)、PictBridge、SDメモリーカードスロット [本体サイズ/重量] W424×D171×H90mm/2.9kg(バッテリなし)、3.1kg(標準バッテリ込み) [直販(HP Directplus)価格] 36,960円

大きな特徴は、やはりバッテリ駆動ができること。バッテリも標準で付属し、バッテリ駆動で最大500枚の印刷が可能だ。コピー機能とスキャナ機能もバッテリ駆動で使え、もちろんACアダプタも付属する。本体サイズはW424×D171×H90mm、重量は標準バッテリなしで2.9kg、標準バッテリ込みで3.1kgだ。正直、ノートPCなど他の荷物も考えると持ち運ぶのは厳しいが、もともとビジネス向けの位置付けであり、モバイル使用は車での移動や大きめのキャリーバッグでの移動を想定している。

また、複合機としてはかなり小型なので、オフィスのデスク上で使ったり、使わないときは引き出しやキャビネットに片付けておけるのは、大きなメリットだろう。バッテリ駆動により、会議やプレゼンでも役に立つ。

バッテリは本体背面に装着。バッテリを付けた状態と(写真左)、外した状態(写真右)

バッテリ

付属のACアダプタ
次ページ: インクカートリッジは2本。片方のインクが切れても印刷可能