放送、映像、音響、照明のプロフェッショナルが一同に会する国際放送機器展「Inter BEE 2012」が、千葉市・幕張メッセにおいて開催された。本レポートでは、本イベントに出展していた注目の映像関連のメーカーブースをピックアップし、紹介していく。

「InterBEE 2012」会場

ソニー

大規模なソニーブースでは、発表されたばかりの4Kスーパー35mmCMOSイメージセンサーを搭載したCineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」と、高品位なHD制作と将来的な4K映像制作を目指すユーザーに適したCineAlta 4Kカメラ「PMW-F5」をいち早く出展していた。

ソニーブースの様子

CineAltaカメラ「F65」が採用している「SRMASTER」も各メーカーへの広がりを見せており、同社の4Kソリューションの最新モデルとして見逃せない展示となった。また、Eマウントシステムを採用したNXCAMカムコーダーとして評価の高い「NEX-FS700J」をはじめ、11月発売予定の最新機種「NEX-EA50JH」、XDCAMメモリーカムコーダーPMW-160」「PMW-200」など、業務用からコンパクトな民生用モデルまで幅広い映像制作ソリューションがラインナップされ人気を博していた。

Blackmagic Design

Blackmagic Designブースには、NABにて発表され話題となった2.5Kイメージセンサー搭載のデジタルフィルムカメラ「Blackmagic Cinema Camera」が登場。20万円前半というコストパフォーマンスに優れた本製品は、放送業界のみならず、数多くのクリエイターからも注目を集めるシネマカメラとなっている。

Blackmagic Designブースの様子

さらに、8月から発売が開始されているEF/ZEマウントを持った従来モデルに加えて、今後バリエーション豊かなレンズへの対応が期待されるマイクロフォーサーズマウントを採用した新モデルも出展されていた。また、Thunderboltに対応した映像周辺機器や、同社カラーコレクションシステムの最新バージョンである「DaVinci Resolve」などもラインナップされており、多数の来場者で賑わいを見せていた。

パナソニック

パナソニックブースでは、広角・高倍率レンズを搭載したメモリーカードカメラレコーダー「AG-AC90」をはじめ、12月発売予定のスタジオハンディカメラ「AK-HC3800」と専用スタジオシステムオプション、さらにP2HDメモリーカードカメラレコーダー「AG-HPX600」など、小型ビデオカメラから放送業務用ビデオカメラまで多彩な新製品群が出展され注目を集めていた。

パナソニックブースの様子

さらに、ショルダータイプに迫る性能と機能を備えた、ハンディタイプのメモリーカードカメラレコーダー 「AG-AC130A」や「AG-AC160A」など、AVCCAMシリーズの最新モデルの映像やハンドリング性能なども実際に体感可能となっていた。なお、12月より発売予定のフルHD回転台一体型カメラ「AW-HE2」のIP映像モニタリング機能を利用し、カメラコントロール(電子パン/チルト/ズーム)と映像のストリーミング(SD映像)を、iPadから行うデモンストレーションも行われていた。

キヤノン

キヤノンブースでは、本年夏に正式発表され10月に発売が開始されたばかりのデジタルシネマカメラの最新モデル「EOS C500」(2K/4K対応)をはじめ、11月27日にリリースされたエントリーモデル「EOS C100」(フルHD/AVCHD)など、ラインナップの拡充を続ける「CINEMA EOS」シリーズが一挙展示された。

ブースの様子

また、これらの新製品にも対応したシネマレンズ「CN-E30-105mm T2.8 L S」やEFレンズ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」などの実際の画質を確認することができた。なお、EOS C500と共に、日本での初お披露目となった12月発売予定のデジタル一眼タイプモデル「EOS-1D C」も、多くの来場者の注目を集めていた。

アドビ システムズ

アドビ システムズのブースでは、36.4型の大画面に4096×2160ドットの高解像度を表示できるEIZOの4Kカラー液晶モニター「DuraVision FDH3601」と、NVIDIA Maximusを搭載したHPの最新ワークステーション「Z820」を組み合わせた展示が行われていた。

アドビ システムズブースの様子

同ブースでは、DLSR動画から最新の4K映像まで、幅広いフォーマットをネイティブのままリアルタイムで扱える64ビット対応の動画編集ソフトウェア「Premiere Pro」や「After Effects」を活用し、4Kクオリティーの映像素材を軽快に扱える次世代の映像制作プロ向けシステムを体験できた。また、同ブース内のメインステージでも、「Adobe Creative Suite 6」製品を中心した多彩なワークフローや新機能の数々を紹介するデモンストレーション、同社のFocus In TVでもお馴染みの「Adobe映像塾」の特別編となる、日替わりでゲストを迎えたCS6ユーザによるトークショーなども開催され、盛り上がりを見せていた。

レッドディジタルジャパン

4K映像の撮影に対応したカメラの定番となっている「RED Digital Cinema」。その日本法人となるレッドディジタルジャパンブースには、同社の最新機種「EPIC」や「SCARLET」などの各種カメラ製品が展示されたほか、「Premiere Pro」によるノンリニア編集環境(HP Z820)なども行われていた。

レッドディジタルジャパンブースの様子

また、iPadによるREDカメラのコントロールや、ユーザーインターフェースの刷新と64bit化を実現したR3Dマニピュレートアプリケーション「REDCINE-X Pro」がインストールされたMacBook ProやMac Proなどによる操作環境など、今後のスタンダードになるであろうソリューションにも、いち早く触れることが可能となっていた。