ジャストシステムは、Windows 8に対応する同社の日本語入力システム「ATOK 2013」を2月8日より発売する。価格は、「ATOK 2013 for Windows [ベーシック]」が8,400円、「ATOK 2013 for Windows [プレミアム]」が12,600円となる。ATOK登録ユーザーのみを対象とした「ATOK 2013 for Windows オールインワンパック」が価格18,900円。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista(SP2) / 7 / 8。

「ATOK 2013 for Windows [ベーシック]」

「ATOK 2013 for Windows [プレミアム]」

Windowsストアアプリ、デスクトップ双方間での入力結果や学習履歴やユーザー辞書の同期など、使い慣れた日本語入力環境でWindows 8を扱える。同社がスマートフォン版で培ってきたタッチパネル向けの技術を活かし、Windows 8のタッチキーボード利用時には、入力候補をタッチキーボードに近い位置に表示させることで候補を選びやすくしてある。また、はじめの数文字だけで候補を表示する推測変換結果を優先表示するなど、タッチ数をできるだけ減らすことも考慮されている。候補を長押しすることで電子辞典検索を表示、タッチキーボード利用時にも入力候補から、詳細な辞典の情報を得ることも可能になる。

タッチキーボード画面

長押しで電子辞書も

「ATOK 2013」では、単語ごとに入力する細切れ入力時に、ひらがな部分の誤字脱字を防ぐ機能が新たに搭載されている。たとえば、「改めてご連絡させたいただきます」と入力した場合に、変換を利用しないで確定した誤字"た"を見つけ出し、修復候補「させていただきます」として促す。「ありがとうござます」、「楽しみにしておるます」など変換しないひらがなの誤りまで指摘してくれる。

変換を利用していない、ひらがなの誤字も指摘

同様に、細切れ入力時に確定後でも誤変換を修正できる校正支援機能が強化。「最新の注意」を「最新」、「の」、「注意」と細切れで確定した場合でも、直前にに確定した「最新」が「細心」であることを把握し、正しい「細心の注意」を示してくれる。そのほか、TwitterやFacebookなど身近な言葉で発信する機会が増加していることを考慮して、変換語彙や用例を拡充。改まった文章もオンラインで気軽に利用する文章もスムーズに行えるようなチューニングが図られている。

細切れ入力で起こりやすいミスを指摘

上位版となるプレミアム版では、変換中のことばからリアルタイム翻訳を行う「8カ国語クラウド翻訳変換 for ATOK」やExcel内の単語を変換候補として利用できる「ATOK ダイレクト for Excel」などが提供されるほか、クラウド上に設置してあるATOK連携電子辞典から常に最新の辞典を活用できる「ATOKクラウド辞典サービス」が提供される。サービス開始時には「スーパー大辞林 3.0」、「ウィズダム英和辞典 第 3 版」(ともに三省堂)が予定されている。サービスは、利用開始から12カ月間使用できる。またプレミアム版には、総項目約26万語を収録、カラー図版1万点以上の国語辞典「デジタル大辞泉」が収録される。時事用語はもちろん、動植物から科学、生活用語と充実しており、日本語入力時に詳細な雑学を楽しめる。

プレミアム版に収録されるカラー図版1万点以上の国語辞典「デジタル大辞泉」

ATOK登録ユーザーを対象にしたオールインワンパックでは、すべての機能に加えて広辞苑第六版 for ATOK、角川類語辞典 for ATOK、ロングマン英英/英和辞典 for ATOKも提供される。