親子で気軽に参加できて、とってもためになる地域密着型科学イベント「世界一行きたい科学広場」が11月23日、千葉県浦安市の東海大学付属浦安高等学校中等部体育館で開催された。このイベントは、子供たちがモノ作りの楽しさ、科学や自然現象の不思議さを発見・体験することを目的として、地域の行政や大学、企業や地域住民などが参加、協賛している。すっかり当イベントの名物となったガリレオ工房の滝川洋二教授によるサイエンスショーも行われ、当日は連休の中日ということもあって、多くの家族連れが訪れた。

会場となった東海大学付属浦安高等学校中等部 松前記念総合体育館

吹奏楽部によるオープニングセレモニー

浦安市長の挨拶。地域行政も全面的にバックアップしている

水風船が割れる瞬間をじっくり見たことがありますか?

滝川教授は開会式でも実験を織り交ぜて挨拶。さすが!

会場にはカシオ計算機やキリンビール、マブチモーターなど多くの企業・団体と、順天堂大学医療看護学部、千葉工業大学、和洋国府台女子中学校高等学校、東海大学、そして浦安市内の公立小中学校をはじめとする各種教育機関がブースを出展。

「3D顔認証システムに挑戦!」「放射線ってどんなもの?」「液状化とはどんな現象か」「人工イクラを作ってみよう」など、日頃の研究・活動の成果を、思わずのぞいてみたくなるユニークな科学体験として分かりやすく解説していた。

どの内容も、子供はもちろん、我々大人にとっても興味深いものばかり。一方、詳しく知りたいことについて質問すれば、各ブースのスタッフがどこまでも深く解説してくれる。まさに、科学の入り口に立つ小学生から高度な専門知識を求める方々まで、幅広く楽しめるイベントなのだ。

開会式ではテープカットも行われた

会場内は通路が広く歩きやすい。子供やお年寄りも安心だ

カシオ計算機は、2012年8月に福岡県宗像市で行われた「世界一行きたい科学広場in宗像 2012」に続いての出展。同社のデジタルカメラ、EXILIMのハイスピード動画で「水風船が割れる瞬間を撮る」体験コーナーを設置した。この企画は前回も大人気で、用意した水風船が足りなくなり、スタッフが慌てて買い足しに走ったほど。もちろん今回も大盛況で、イベント終了間際まで、順番待ちの列が途切れなかった。

体験用のEXILIMに設定されていた動画は、480コマ/秒。水風船が割れた瞬間にゴム皮膜が収縮、風船の形状を空中で維持しようとする水の映像に、子供たちはもう釘付け。親御さんはそれが撮影できてしまうカメラに驚愕、というシーンが何度も見受けられた。

ハイスピードカメラと水風船という組み合わせが、子供たちのハートを完全にキャッチ!

発売されたばかりのEXILIM EX-ZR1000も体験機として用意された

「カメラの赤いボタンを押してね。はい、じゃあ割りますよー」

みんな夢中で撮影。割れた瞬間がうまく写っているかな?

思わず大人も身を乗り出してしまう。「これは市販のカメラなんですか?」と質問される方も

水風船が割れた瞬間。すごい! 水がまだ風船の形を留めている!! これぞ480コマ/秒の実力!

スタッフはこの日、何個の水風船を膨らませては割ったのだろう…

コントロールダイヤルを逆に回すと逆転再生もできるよ! これも面白いね!!

「画面がすごくゆっくり流れていくのが面白かった」。赤いボディカラーもお気に入りのご様子

繰り返し再生して、風船の割れ方をじっくり確かめ中。つい見入っちゃうよね

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