これまでにアカデミー賞に2度輝いている俳優デンゼル・ワシントンは23日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスのアークライト・シネマで行われた主演映画『フライト』のLAプレミアに登場した。

LAプレミアの様子

同作は、映画『トレーニング デイ』で主演男優賞、『グローリー』で助演男優賞と、アカデミー賞に2度輝いている俳優デンゼル・ワシントンと、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞作品賞を含む計6部門を獲得したロバート・ゼメキス監督の初タッグ作品。ハリウッド映画業界紙"ハリウッドレポーター"が「デンゼル・ワシントンが心の闇をかかえたヒーロー的なパイロットを熱演している」と大絶賛するなど、早くもアカデミー賞の最有力作品との呼び声が高い話題作だ。

公開に先駆けて行われたプレミア上映イベントで、自身3度目となるオスカーの獲得について聞かれたD・ワシントンは、「この作品で、そのように噂されるのはとても素晴らしいよ。でも、まだ結果は分からないからね」と余裕のコメント。日本のファンに対しては「日本の皆さんは、きっと映画に満足してくれると思う。『フライト』は本当に素晴らしい作品だよ。是非、僕の演技を見に来て欲しい。映画館でお会いしましょう」とアピールした。

高度3万フィートで、ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が不慮のエンジントラブルを起こすが、機長の的確な判断で緊急着陸に成功。大惨事を逃れ、多くの命を救った。マスコミは彼の偉業を称え、彼は一躍国民的なヒーローとなる。しかし、その後の調査で彼の血液中からアルコールが検出される。"ヒーロー"は一夜にして地に堕ちた。あの時、機内で一体何があったのか? 次々に暴かれる驚愕の事実とは?

またD・ワシントンが出演を決めた理由として絶賛している同作の脚本について、ロバート・ゼメキス監督は「この作品は、とても深みのあるストーリーなんだ。同時にとても感動的で、人々の心を掴む。そういった脚本にめぐり合えることはめったにないことだから、絶対に私が撮るべき作品だと思ったよ」と手放しで賞賛した。

なお、同作にはD・ワシントンのほかに、映画『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたドン・チードル、『ファイター』で同賞助演女優賞を獲得したメリッサ・レオ、『アーティスト』のジョン・グッドマン、『シャーロック・ホームズ』シリーズのケリー・ライリーらが出演。脚本は『リアル・スティール』や『コーチ・カーター』で知られるジョン・ゲイティンズが担当している。

映画『フライト』は、2013年3月1日より丸の内ピカデリーほかで全国公開。