機能面での最大の改良は、「クリエイティブモード」を搭載したこと。使い方は、背面の撮影モードダイヤルで「クリエイティブ」を選択し、さらにFボタンを押して「ミニチュア効果/セレクトカラー/ソフト/かんたんパノラマ/逆光/夜景/夜景ポートレート/P、S、A、M」の8種類の中から好きなシーンを選択する。

このうち「ミニチュア効果」と「セレクトカラー」「ソフト」は、最近のミラーレスカメラなどで一般的になった、画像にエフェクトを加えて撮るモードだ。また、「かんたんパノラマ」はカメラを横や縦に動かすだけでパノラマ写真を撮影できるモード。「逆光」と「夜景」「夜景ポートレート」は、連写と合成を自動的に行うことで、各シーンに最適化された画像を作り出すモードだ。

クリエイティブモード選択時にF(フィーチャー)ボタンを押すと、このシーン選択画面が表示される

クリエイティブモードの「ミニチュア効果」で撮影した写真 (オリジナル画像を見る:3,872×2,592ドット)

「P、S、A、M」は、プログラムオート(P)、シャッター優先オート(S)、絞り優先オート(A)、マニュアル露出(M)という4つの露出モードのことで、従来機から継承したもの。「P、S、A、M」の4モードの切り替えはクリエイティブモードのメニュー画面から行う。

クリエイティブモードの追加によって、背面にある撮影モードダイヤルから選べるモードの数は4つから5つに増えている。また従来機J1では、静止画撮影モードの際に、Fボタンを押すと連写の設定画面が表示されたが、J2のクリエイティブモードでFボタンを押すと、クリエイティブモードのシーン選択画面が現れるように変更されている。

「P、S、A、M」の切り替えは、クリエイティブモードのメニュー内の露出モードで行う

背面のモードダイヤルでは、静止画オートや動画など5つのモードを選べる

操作面では、露出補正の設定方法が改善された点に注目したい。露出補正を行うには、まず十字キーの右側を押して設定画面を呼び出す。ここまでは従来機と変わりない。改良されたのは、確定の操作だ。従来機J1では、露出補正を行った後に「OK」ボタンを押して確定しなければ、露出補正が実行されなかった。だが、J2では「OK」ボタンを押さずに、そのまま撮影を行っても、ちゃんと露出補正が反映されるように変更されている。

また、レンズの沈胴に連動した電源の操作も進化した。従来機J1では、ズームリングを回してレンズの鏡枠部分を引き出すと、それに連動してボディの電源がオンになった。J2では、電源オンだけでなく、鏡枠部分を引っ込めると、それに連動してボディの電源をオフにできるようになった。なお、この操作に対応するレンズは今のところ、ダブルズームキットに付属する標準ズームと望遠ズーム、および薄型の標準ズームの3本となる。

露出補正の設定画面。OKボタンを押さずに、設定を確定することが可能になった

レンズ鏡胴部のボタンを押しながらズームリングを回して電源のオフ/オフができる