増分バックアップでスケジュール設定

これでベースとなるバックアップデータの準備が完了した。次は定期的に実行するバックアップスケジュールの設定を行おう。作業自体は難しいものではなく、先ほど作成したバックアップデータを対象に増分バックアップを指定し、一般的なバックアップツールと同じく実行日時を指定するというもの。例えば会社のパソコンで本設定を行う場合、最近の企業では土日にシャットダウンを強制するケースも少なくないので、実行日を「平日」にした方がいいだろう(図15~24)。

図15 Arkランチャーから「スケジュール」の「ファイルやフォルダーのスケジュールバックアップ」をクリックする

図16 バックアップタイプの選択をうながされたら、「増分バックアップ」を選択してから「参照」ボタンをクリック

図17 先ほどの手順で作成したバックアップファイル(HDF形式ファイル)を選択して「開く」ボタンをクリック

図18 これで元となるバックアップファイルの選択が完了した。通常は「次へ」ボタンをクリック

図19 図18の「オプション設定」ボタンをクリックすると、増分バックアップのオプション設定が可能になる。必要に応じて選択して欲しい

図20 最初にスケジュール名を入力し、実行するタイミングをラジオボタンから選択してから「次へ」ボタンをクリック

図21 続いて実行時間や実行日などの設定を行う。正しく設定し終えたら「次へ」ボタンをクリック

図22 バックアップスケジュールを実行するために、パスワードの入力を求められる。各テキストボックスにパスワードを入力してから「次へ」ボタンをクリック

図23 これでスケジュール設定が完了した。ウィザードを終了させるため「完了」ボタンをクリックする

ただし、これだけではバックアップが実行されるのはスケジュールで設定した時刻まで待たなければならない。そこで、スケジュールを確認しながらバックアップを実行しよう。スケジュールの実行結果やバックアップスケジュールの管理を行う「スケジュールの表示」を起動すると、バックアップスケジュールに対する操作が可能になる。こちらから「スケジュール実行」を選択することで、バックアップスケジュールを実行することが可能だ(図24~28)。

図24 作業完了を示すダイアログが現れるので「OK」ボタンをクリックする

図25 Arkランチャーの「スケジュール」にある「スケジュール画面の表示」をクリックする

図26 これで一連のスケジュール設定やログ情報が示される。左ペインには先ほど作成したバックアップスケジュールが用意されているので、そちらをクリック

図27 これでバックアップスケジュールの詳細情報が示される。続いて左ペインにある「スケジュール実行」をクリック

図28 これでバックアップの実行が始まる。完了まではユーザーフォルダーの容量によって左右されるため、プログレスバーの進捗状況を見ながらお待ち頂きたい

これでユーザーファイルを対象とした定期的なバックアップ設定は完了した。なお、本スケジュールはWindows 7のタスクスケジューラで管理されており、ユーザーがログオンしているときのみ実行される仕組み。そのため、タスクスケジューラから設定を変更することで、未ログオン時でもバックアップを実行することは可能だった。