「XPS 14」を前にしたとき、やはり最初に目を惹くのはその外観だろう。本体側面に見えるフレームは削り出しのアルミニウム、シルバーに輝く天板は酸化皮膜処理されたマットなアルミニウム素材で、中央にDELLのロゴマークが控えめに配置されているシンプルかつ高級感のあるデザインだ。

天板はマットなアルミニウム

正面から。スタンバイ時は中央のランプがゆっくり点滅する

バックから見た様子

左右にはそれぞれインタフェース類が配置されている

ディスプレイを開くと、パームレストとキーボード回りは重厚感のある素材となっており、かつてのIBM ThinkPadで採用されていたような手触りの良い滑らかな表面処理が施されている。タッチパッドは周囲のパームレストと似た質感のガラスプレートで、手前の左右クリック部まで一体化されている。

ソフトタッチなパームレスト部とガラスのタッチパッド

ディスプレイパネルには、ベゼルを含め端から端まで(Edge-to-Edge)を覆う高強度ゴリラガラスを採用している。また白色LEDを使用し、一般的なディスプレイの倍の輝度(1平方メートルあたり400カンデラ)と、低消費電力と広視野角を実現している。

白色LED液晶は、浅い角度から見ても色をはっきり視認できる

キーボードは、各キー間のスペースが空いたアイソレーションタイプ。防汚処理が施されたキーの角は気持ち大きめのRとなっており、柔らかい印象を受ける。ストロークは浅めではあるがクリック感は良好で、バックライトがついているため暗い場所でキーが浮かび上がるように見えるのもポイントだ。

アイソレーションタイプのキーボード。丸く、柔らかい印象だ

本体底面は大部分がシリコンラバーで覆われており、脚も兼ねているため滑りにくい。また、金属製と比べて底面からの廃熱が置いてある場所に伝わりにくくなるメリットもあるという。

本体底面は外周を除きシリコンラバーで覆われている

筐体の厚さは20.7mmに抑えられており、重量は約2.1kg。実際に手で持ってみるとさすがにずっしりとした重みがあるが、余計な凹凸のないフラットな本体形状で、よほどの遠距離でなければ持ち運びに苦労することはなさそうだ。全体的なイメージとしては、やはりAppleのMacBook Proなどの製品を意識していると感じる。

無駄のないシンプルな形。ディスプレイ部の薄さにも注目したい

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