ファイルメーカーは4月5日、データベースソフトウエアの新版「FileMaker 12」を4月10日に販売開始すると発表した。新しいFileMaker Proは、ビジネスのニーズに応える16種類のStarter Solution、40種類の新しいテーマなどを備える。またデスクトップとモバイルの連携が強化されており、iOSアプリの「FileMaker Go」がバージョン12から無料になった。

Starter Solutionは、データが見やすくなるようにゼロから作られたもので、プロジェクト管理、資源計画、見積書作成など16種類のソリューションが用意されている。それぞれにMac、Windows、iOSデバイス用のレイアウトが含まれる。フォント、色、オブジェクトスタイルがあらかじめ設定されたテーマを選ぶことで、ユーザーは簡単にプロフェッショナルなレイアウトを適用でき、さらにデザインツールを活用して必要に応じて見た目をカスタマイズできる。FileMaker Pro 12では、レイアウトを保存する前に「元に戻す」を何度でもクリックして様々なデザインを試すことが可能。定規、グリッド、ガイドなどの新ツールが加わり、またオブジェクトの選択やサイズ変更が容易になった。FileMaker Pro 12 Advancedは、より高度な開発ツールや管理ツールを備える。

無料になったFileMaker Go 12 for iPadとFileMaker Go 12 for iPhoneには、iOSデバイス用のテーマセットが組み込まれており、新しい画面ステンシルがiPadおよびiPhone /iPod touch用に調整されたレイアウトの作成をガイドする。

価格は、Filemaker Pro 12が38,000円(アップグレード版: 22,800円)、FileMaker Pro 12 Advancedが58,000 円(アップグレード版: 34,800 円)。WANパフォーマンスが向上し、Web公開エンジンのアーキテクチャが更新されたFileMaker Server 12は128,000 円(アップグレード版: 76,800 円)。FileMaker Server 12 Advancedは380,000円(アップグレード版: 228,000 円)だ。