カンボジア国籍を取得してロンドン五輪男子マラソンの代表に決まったお笑い芸人の猫ひろしが26日、都内で会見を行った。

ロンドン五輪男子マラソンの代表に決まり、会見を行った猫ひろし 拡大画像を見る

スーツ姿で登場した猫は「代表に選んでいただいて本当に感謝しています。オリンピックは今の自分のタイムでは難しいことは分かっているので、世界一練習する覚悟で挑みたいと思います」と宣言。「マラソンを始めて4年になります。毎年20分ずつ早くなっているので、このまま行けば、オリンピックで世界新記録がでるんです。まずは自己ベストを出したい」と意気込んだ。また、「スタートで『にゃ~』、ゴールしたあとに、最高の一発ギャグをやりたい。それをやれるように本当に頑張ります」と芸人の顔も見せた。

一方、五輪メダリストの有森裕子氏ら一部には国籍変更に批判的な意見もあるが、「いろんな意見があると思います。いろんな意見があっていいと思う。でも、自分で決めたことだからやろうと思います。カンボジア人の僕にしかできないことがある」と神妙な面持ちで話しながらも、揺るぎはなかった。

24日に代表決定の連絡を受けた時は「ドッキリじゃないかと思って。信じられなかった」という。夫人にまず報告し、「ありがとうって言いました」とはにかんだ。最後には支援スタッフや周囲への感謝の言葉を述べながら、「僕が走るのを見て、カンボジアに限らず日本でも、走る人がひとりでも増えたら最高だと思う。オリンピックは、楽しみで仕方ないです。これからも、よろしくお願いいたします」と語った。