小学生も参戦しての囲碁3面打ち

続いては「囲碁無双」。実は与謝野氏の囲碁の腕前はアマ7段で、政界最強とも言われるほどなのだ。挑戦者はakikagur氏、zaki氏、そして与謝野氏たっての希望により、この囲碁だけのスペシャルゲストとして招待された小学生チャレンジャーの政井新さんである。

競技と競技の間に休憩時間はない。なぜならトライアスロンだからだ

政井新さんは以前、別のイベントで与謝野氏と対戦している。数カ月ぶりの再戦だが、「短期間で非常に強くなった」(与謝野氏)という

与謝野氏が多面打ちで3名を同時に相手するというかなりのハンディキャップ戦となった「囲碁無双」だが、ここは与謝野氏の面目躍如。危なげのない石運びでakikagur氏、そして政井新さんを下し、さらに粘りを見せたzaki氏も余裕をもってねじ伏せ、すべての戦いに完勝した。これは挑戦者にとっては、さすがに相手が悪かったとしか言いようがない結果である。

会場内の壁面のLEDモニターには、こんな風に盤面が映し出されていた。これはこれで囲碁の新しい鑑賞スタイルかも?

美的感覚が問われる写真対決

3つ目の競技は「カメラグランプリ」。モデルの女性をそれぞれが撮影し、もっとも良い写真をニコ生のユーザーアンケートで選ぶという勝負である。与謝野氏はカメラにも凝っており、その腕は後輩議員から選挙ポスター用の写真撮影をお願いされるほどなのだという。

モデルは高梨璃央さん(右)

挑戦者はぺ~ん氏、そうすると新川崎直城氏、akikagur氏の3名。一眼レフからコンデジまで様々なカメラが登場する中、与謝野氏のカメラはプロユースのNikonのD3X。……本気である。本気のカメラである。

待ち時間の間、さらりと観客席に紛れ込んでいた与謝野氏

そして撮影が始まったのだが、これがなかなか面白い。人によって被写体との接し方も、構図も、小物の使い方も、当たり前だがすべてバラバラで個性が出るのだ。とにかく果物を持たせせたり、極限まで近寄って目を強調してみたり、時には撮影中にカメラの充電が切れてしまった(!)りと、写真撮影自体もこうしてエンターテインメントショウとして成立するのだということを実感した競技であった。

そんな中、与謝野氏は無心でただひたすらにシャッターを切るという硬派な撮影スタイル

与謝野氏は今回の撮影のテーマを「やましい気持ちで撮ります」と語って会場を笑わせていた

そして4名の写真が出そろった。LEDモニターを撮影したものなので画質は良くないが、ご覧いただこう。

普段はアイドルオタクだというぺ~ん氏の作品。解説のプロにも好評だった

そうすると新川崎直城氏の作品。彼はこのカメラグランプリが本命競技とのこと

akikagur氏の作品。パイナップルを砲丸投げのように持たせた

そして与謝野氏の作品。他の3名とは打って変わって妖艶な表情を引き出している

ユーザーアンケートの結果は、与謝野氏が半数近くの票を集めて勝利。僅差で敗れたぺ~ん氏は「正直勝てると思っていました」と残念そうに語っていた。

与謝野馨への愛が試されるマニアッククイズ

ニコファーレは壁面LEDモニターの背景を変えるだけでお手軽にそれっぽい雰囲気を出せるのが良い

第4種目は「クイズ与謝野馨」。与謝野氏にまつわるクイズ問題に回答するという企画……なのだが、その問題の中身は与謝野氏にしかわからないものもあり、これは正直箸休め的なコーナーとなった。

与謝野氏が少年時代を過ごした国はどこか、という問題。かなりマニアック

与謝野氏の体重は?」という与謝野氏以外誰もわからない問題に、偶然ユーザーの一人が惜しい回答をして与謝野氏も思わず笑顔に。ちなみに答えは63キロ

祖母・与謝野晶子の歌オンリーの"一人百首"でFINISH!

そして最終種目は「一人百首」。通常だと百人一首なのだが、これは与謝野氏の祖母である歌人・与謝野晶子の歌だけを使って行う特別ルールのカルタなのだ。挑戦者はぺ~ん氏とzaki氏。ニコファーレのホールを包み込むLEDモニターに夜桜が映し出され、急に雰囲気が和風になる。こういった演出面において、ニコファーレは本当に優れたライブハウスだ。

カルタといえばやっぱり畳。夜桜を見ながら畳でカルタ取り、何とも風流である

事前のインタビューでは「この競技が一番自信がない」と語っていた与謝野氏だったが、読み上げられるカルタを順調に獲得していき、最後はぺ~ん氏、zaki氏、与謝野氏が4枚ずつでオールリーチとなる盛り上がりを見せた(ルールは5枚先取)。

目の前にあったカルタを見逃して取られてしまった与謝野氏。良いリアクションである

最後は与謝野氏が5枚目を先取して勝利し、その結果、今回の与謝野トライアスロンは5種目中4種目で与謝野氏が勝利を収めるという圧倒的(?)な結果に終わった。

放送時間は予定を大幅に超過し4時間にも及んだ

最近は政治家が出演することも珍しくなくなったニコニコ生放送だが、とはいえそれらはどうしても討論番組などの真面目な放送に偏りがちであった。そんな中で行われた今回の企画は、政治家の新たな一面を見せるという意味で有意義なものだったと思う。

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