米AMDは10月12日(現地時間)、BulldozerアーキテクチャをベースとしたCPUコアを最大8基内蔵するデスクトップ向けCPU「AMD FX」シリーズを発表した。これまで、"Zambezi"の開発コードネームで知られていた新プロセッサだ。日本国内では10月下旬より順次出荷が開始される。

「AMD FX」シリーズ

ラインナップは計7モデルで、10月下旬の出荷開始時点では、ハイエンド向けで8コア構成の「AMD FX-8150」とその下の「AMD FX-8120」、それに6コア構成の「AMD FX-6100」の3モデルが市場投入される。他の4モデルについては価格・発売日ともに未定。

各モデルの主な仕様と価格は以下の表の通り。

モデル コア数 動作周波数 Turbo Core Max Turbo L2計 共有L3 TDP 価格
FX-8150 8 3.6GHz 3.9GHz 4.2GHz 8MB 8MB 125W $245
FX-8120 8 3.1GHz 3.4GHz 4.0GHz 8MB 8MB 95/125W $205
FX-8100 8 2.8GHz 3.1GHz 3.7GHz 8MB 8MB 95W TBA
FX-6100 6 3.3GHz 3.6GHz 3.9GHz 6MB 8MB 95W $165
FX-4170 4 4.2GHz - 4.3GHz 4MB 8MB 125W TBA
FX-B4150 4 3.8GHz 3.9GHz 4.0GHz 4MB 8MB 95W TBA
FX-4100 4 3.6GHz 3.7GHz 3.8GHz 4MB 8MB 95W TBA

上記表中の「Turbo Core」と「Max Turbo」についてだが、AMD FXシリーズでは新たに、全コアをTDP枠内でオーバークロック動作させる場合をTurbo Core、半分のコアでの動作だがさらに高い動作周波数でオーバークロック動作させる場合をMax Turboとしている。ほか、プロセスルールは32nm、対応ソケットはSocket AM3+で、対応チップセットはAMD 9シリーズ。

なお、最上位のFX-8150のみ、日本国内500個の限定販売となり、オリジナルの水冷CPUクーラーがバンドルされる。同モデルの日本国内でのメーカー推奨価格は33,800円。

実性能については、別途こちらのベンチマーク特集記事をご覧いただきたい。