Parallels Desktop 7 for Mac

パラレルスは7日、Mac OS上でWindows用ソフトを動作させる「Parallels Desktop」の最新版となる「Parallels Desktop 7 for Mac」を発表し、同日より同社Webサイトにてダウンロード版の販売を開始した。パッケージ版は10月7日より発売の予定。価格は通常版が11,500円で、特別優待版やアップグレード版も用意されている。

特別優待版は、VMware Fusionユーザーを対象としたもので、価格は7,800円。アップグレード版はバージョン5/6のユーザーが対象で、価格は5,900円。また、Windows PCからデータを転送するためのケーブルが付属する「Switch to Mac Edition」は、通常版が13,500円、特別優待版が10,800円、アカデミック版が9,800円。

今回のバージョンアップでは、WindowsとMacがよりシームレスに統合されており、WindowsアプリケーションからMission ControlやLaunchPadといったOS X Lionの新機能を利用することが可能。複数のLionやWindows、およびそのアプリケーションをMac上で実行することができ、同時発表のiOSアプリ「Parallels Mobile」を利用してiOSデバイスから自由にアクセスすることもできる(「Parallels Mobile」については別記事を参照のこと)。

このほか、以下のような新機能の追加・改良が行われている。

  • よりシームレスな統合――新たなルックアンドフィールの導入により操作性が改善。統合がよりシームレスになったことで仮想プリンタや共有フォルダなどの機能が改善された。移行ツールを使用したWindowsからMacへの移行も行える。MacのiSight/FaceTimeカメラもWindowsアプリケーションから利用可能。

  • パフォーマンスの改善――Windosのスタート/ストップ、ファイルアクセスなどを高速化。また、グラフィックパフォーマンスを改善し、フルスクリーン対応を改良、最大1GBのビデオメモリ割り当てられるようになった。

  • 外出先での利用――バッテリ負荷の軽減で長時間の利用が可能に。また、iOSデバイス用の「Parallels Mobile」アプリを利用して、MacやWindowsのアプリやドキュメントへのアクセス、Flashビデオの再生などが行える。

  • 仮想マシン・セキュリティ――複数の仮想マシンを実行可能で、他のパラレルス製品・サードパーティ製ソフトで作成した仮想マシンも起動可能。カスペルスキー製のアンチウイルスソフト・インターネットセキュリティソフトをMacおよびWindowsで利用できる。