DLNA対応メディアプレーヤーアプリを装備

「ホームネットワークプレーヤー」と名付けられていることも想像できるように、alimoはメディアプレーヤーとしての機能も充実している。動画/静止画/音楽ファイルの再生に対応したメディアプレーヤーアプリを標準搭載し、SDメモリーカードやUSBメモリのコンテンツを再生することが可能だ。

対応形式は、動画がMPEG-4(H.263含む)/3GPP、静止画がJPEG/GIF/PNG/BMP、音楽がMPEG-4/MP3/WAVEとなっている。動画の対応形式がやや少ないのは残念だが、ソフトウェアのアップデートでぜひ拡充してほしい。

メディアプレーヤーアプリの画面。プレイリストを作成することも可能

SDメモリーカードやUSBメモリ、DLNAサーバーを選択して、コンテンツを再生できる

alimoはDLNAにも対応しており、DNLAサーバー内のコンテンツを無線LAN経由で再生できるほか、alimoをDLNAサーバーとして動作させることも可能だ。ただし、DTCP-IPには対応していないので、BDレコーダーなどで録画した地デジ番組を、alimoで再生することはできない。

ガジェットアプリも便利

1つの画面で複数の情報をチェックできるガジェットアプリも便利だ。スケジュールやTwitter、RSSリーダー、天気などから必要な情報を選んで表示でき、ボタン1つで切り替えられる。また、日本語変換システムは「iWnn」だ。

ガジェットアプリの画面。TwitterやRSSリーダー、スケジュール、天気などをボタン1つで切り替えられる

Androidモードでのアプリ一覧。多数のアプリが登録されている

Androidマーケットに対応しており、自由にアプリをダウンロードして利用できる

日本語変換システムには「iWnn」を採用

標準でさまざまなガジェットアプリが登録されているが、Androidマーケットから自由にアプリをダウンロードできることも、Android搭載製品ならではの利点だろう。例えば、YouTubeの再生は専用アプリがあるので快適だが、ニコニコ動画はWebブラウザからのアクセスではコマ落ちが激しい。「Nicoro」などのニコニコ動画専用アプリを使えば、滑らかに再生が可能だ。

さまざまな用途に使えるホームネットワークプレーヤー

alimoは、赤外線リモコン機能や縦置き/横置きの2通りで利用できるなど、ユニークなホームネットワークプレーヤーだ。Androidを採用しているため、豊富なアプリを自由に使えることも魅力である。パフォーマンス的には、最新のデュアルコアCPUを搭載したAndroid 3.1ベースの製品に比べると多少は劣るが、実用上は十分だ。家庭内でのWeb/コンテンツビューワーとして使うのに便利な製品であり、コストパフォーマンスも悪くない。

欲をいえば、防水機能がほしかった。キッチンや洗面台で水をかぶるのを気にせず使えるし、何よりお風呂に持ち込めると嬉しいという人は多いのではないだろうか。将来的に新モデルが登場するとしたら、ぜひ防水化を検討していただきたいものだ。

製品名 alimo (型番 : IAT-PSR701)
OS Android 2.2
CPU 800MHz
メモリ RAM/ROMとも512MB
外部ストレージ SDHC対応SDメモリーカード(最大32GB)、USB Mass Strage
液晶ディスプレイ 7型ワイド、800×480ドット、静電容量式タッチパネル(マルチタッチ対応)
内蔵カメラ 約32万画素CMOS(前面)、約200万画素CMOS(背面)
動画撮影(背面カメラ) 640×480ドット、30fps、3GPP(MPEG-4)形式
通信機能 IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR
センサー GPS、電子コンパス(3軸)、加速度センサー(3軸)、照度センサー
主なインタフェース USB 2.0(ホスト機能)、micro USB 2.0、モノラルマイク、ヘッドホン出力、内蔵スピーカー、赤外線、HDMI Mini
電源 内蔵リチウムイオン充電池(37V、2,500mAh)
バッテリ駆動時間 スリープ:約9.5時間、リモコンモード:4.5時間、動画再生:約2.5時間
本体サイズ/重量 W230×D40×H120mm/約470g
店頭予想価格 34,800円