さて、これ以外の項目であるが、たとえばTLB周りも一通り全部データをとってみたものの、ほとんど差がみられなかった。それでもまだ差があるのがグラフ39~42に示すI-ROB(Re-Order Buffer)のLatencyである。それでもSequential Access時(グラフ39・40)はほとんど差が無いのだが、Random Access(グラフ41)ではほぼ全域で20cycle強、Latencyが増えている。ただ面白いのはPseudo-Random(グラフ42)ではむしろLatencyが減っていることで、これは内部の実装を少しいじったのではないか、と想像される。とはいえこれは先のキャッシュ制御方法の変更に比べれば、性能への影響はずっと小さいように思える。