東日本大震災の発生から2週間。日本各地で被災者を受け入れる施設が整備され、一部被災者の移動が始まっている。22日には、 宮城県の村井嘉浩知事が、仮設住宅へ入居希望している被災者すべてが入れるようになるまでは1年以上かかるとし、一時的な県外移住を呼びかけた。その他の被災地でも、住環境が整うまでには長い時間がかかると見られている。

こうした中、特定非営利活動法人アースデイマネー・アソシエーション( 東京都渋谷区)は、3月15日から4月30日にかけて、被災者を受け入れる家庭を募集する「被災者ホームステイ」を実施している。25日現在で、この呼びかけに賛同して登録された受け入れ家庭は3,139件とのこと。

「被災者ホームステイ」は、1カ月から3カ月程度の間、被災者が仮設住宅や次の住まいを見つけるまで、一時的に被災者を受け入れるというもので、被災者の一定のプライバシーが守られる個室やスペースが提供できる家庭であれば、登録することができる。当面は首都圏の家庭を先行させていく予定だが、登録に際しては選択肢を極力広げたいとしている。

受け入れ家庭は、寝具や生活用品の提供、食事の提供と家事の分担、事務局との連絡・報告などの役割を果たす必要があるので、詳細はサイトで確認いただきたいが、何よりも大事なことは、被災された人とのコミュニケーション。「被災者ホームステイ」は「アットホームな環境を提供していただくボランティア活動」であると同サイトにも明記されている。

なお、「アースデイマネー」とは、同アソシエーションが関わるボランティア活動や寄付で手に入れることができる地域通貨の一種で、被災者を受け入れた家庭にも1カ月につき1万r(rはアースデイマネーの単位)が御礼として提供される。「アースデイマネー」についても、サイトを参照いただきたい。