中外製薬は、F.ホフマン・ラ・ロシュ社から輸入し、製造・販売している抗インフルエンザウイルス剤「タミフル カプセル75」(以下、タミフル)について、東日本大震災による被災者支援を目的として無償提供すると発表した。

避難所などにおいてインフルエンザ流行の兆しが見受けられることを受け、同社は、緊急医薬品供給の観点から被災地及びその支援を行う都道府県が新型インフルエンザ対策として備蓄しているタミフルを、被災者等の感染予防および治療用として使用することについて同意。また、新たに約6万人分の備蓄用タミフルを、被災各県を中心に無償提供する。

同社は「被災地の一日も早い復興を祈念し、可能な限りの追加支援を引き続き検討してまいります」としている。