東京証券取引所は22日、日立製作所の協力のもと、TOPIXなどの株価指数について、現行の1秒ごとの配信サービスに加えて、構成銘柄の値段が変化する都度、ミリ秒レベルで算出、配信する『指数高速配信サービス』を28日から開始すると発表した。

対象指数は、「TOPIX」「TOPIX Core30」「TOPIX500」。指数構成銘柄の約定値段等または最良気配が変化する都度、指数を算出、配信。そのため、従来、相場の変化が指数に反映されるのに最大で1秒かかっていたものが、10ミリ秒以下(1~10ミリ秒(導入前テストにおける実績値、1ミリ秒は1秒の1000分の1))で反映されることになり、およそ100分の1に短縮される。「マーケットの動向を素早く、より細かくキャッチして取引を行うことが可能になる」(東証)。

また、「指数高速配信サービス」は、指数構成銘柄の最良気配を基に、「東証気配指数」も新規に算出するサービスとなっている。

「東証気配指数」は、その時点で売買可能な最良気配を反映しているため、取引に際してトラッキングエラー(目標となるベンチマークの指数から乖離する可能性を表す数値)がより少ない指標として利用することができる。

また、従来の株価指数が算出されていない寄付き前の市場動向が把握可能になる(寄付き前は、売り注文の累計数量と買い注文の累計数量が逆転する値段を基に算出される)という。