パナソニックは3日、3Dビエラのプラズマモデル「VT3」「GT3」「ST3」を発表した。VT3シリーズは3月18日発売で、他のシリーズは3月11日発売。価格はオープンで、市場価格は、TH-P50VT3が38万円前後、TH-P46VT3が31万円前後、TH-P42VT3が24万円前後、TH-P50GT3が29万円前後、TH-P46GT3が24万円前後、TH-P42GT3が19万円前後、TH-P46ST3が20万円前後、TH-P42ST3が15万円前後。

フラッグシップモデルのVT3シリーズ。狭額フレームスタイルも採用されている

3Dビエラのプラズマモデルは、インパルス発光を行うというプラズマ方式のメリットに加え、新蛍光体や発光の制御などによる残光の低減でクロストークを抑制、さらに、高いコントラスト比、動画解像度の高さなどを活かした、映像性能の高さなどを大きな特徴としている。現行機種では、「VT2」シリーズと、レコーダーを内蔵する「RT2」シリーズのみとなっているが、新モデルでは、VT3/GT3/ST3/RT2の4シリーズに拡大されることになる。なお、VT3/GT3/DT3シリーズでは、3Dグラスはオプション扱いとなっており、本体には付属していない(S/M/Lサイズの3Dグラスが発売中)。

VT3シリーズは、3Dビエラのフラッグシップモデル。VT2シリーズで使用していたフル・ブラックパネルに電極構造の改良を加え放電効率をアップした「フル・ブラックパネルII」を搭載している(発光効率は従来のフル・ブラックパネルに比べて約15%向上)。また、VT2シリーズと同様に、放送やパッケージングの際に圧縮された色域をオリジナルに近づける、「ハリウッドカラーリマスター」も採用されている。GT3シリーズは、ブラックパネルIIを搭載するモデル。ブラックパネルIIとフル・ブラックパネルIIとの違いは、パネル前面のフィルター。ブラックパネルIIに使用されているのは、「低反射ブラックフィルターII」で、フル・ブラックパネルに採用されているのは、より外光の反射をより抑えた「低反射ディープブラックフィルターII」。VT3シリーズ、GT3シリーズともに、ネイティブコントラストは500万:1。また、フィルターの性能がアップしたことで、明所コントラストも向上している。ST3シリーズは、「3Dプラズマパネル」を採用するモデル。ブラックパネルIIと3Dプラズマパネルも、電極構造が改良されており、放電効率がアップしている。ST3シリーズのネイティブコントラスト比は200万:1。

ミドルクラスのGT3シリーズ

3シリーズとも、昨年12月に発表したX3シリーズ、TH-L42G3に続いて、USB接続タイプのHDDへの録画機能とSDメモリーカードへの録画機能を搭載している(SDカードは、Class10以上が推奨されている)。GT3/ST3シリーズでは、録画はTSモード(BSデジタルは24Mbps、地上デジタルは17Mbps)のみとなるが、VT3シリーズでは、約6Mbps/約3Mbpsの2種類の長時間モードも利用可能だ。ST3シリーズは、シングルチューナーだが、VT3/GT3シリーズはデジタルチューナーを2基搭載しており、放送を視聴しながら、別の番組を録画することも可能だ。SDカードに録画した番組は、録画したテレビ以外での再生は行えないが、HDDに録画した番組は、LAN経由で同社のレコーダー「ディーガ」にダビングすることも可能だ。

ネットワークへの対応も強化。リモコンには「テレビでネット」ボタンが用意されており、手軽にネットワーク機能を利用することができる。テレビでネットでは、現在稼働中のサービス「アクトビラ ビデオ・フル」「YouTube」「TSUTAYA TV」「Skype」「3D体験コーナー」に加えて、3月からは「ひかりTV」「Club Panasonic」「Twitter」「Picasa Web Albums」、さらに各種カジュアルゲームといったコンテンツが利用可能になる。また、4月以降には「radiko.jp」「Yahoo!オークション」「Ustream」「Dailymotion」「Facebook」「AccuWeather」なども利用可能になる予定。

サウンド面では、「バーチャル3DサラウンドシステムII」を搭載。テレビのスピーカーのみで、立体的なサラウンド再生を行うことができる。GT3/ST3シリーズは、フルレンジスピーカーを2本使用した2chシステムだが、VT3システムでは、ウーファーをプラスした2.1chシステムを採用。実用最大出力は、VT3シリーズが22Wで、GT3/ST3シリーズが20W。

入力端子は、VT3シリーズがHDMI×3/D4×1/コンポジット×2/ミニD-sub15ピン×1で、GT3シリーズがHDMI×2/D4×1/コンポジット×2/ミニD-sub15ピン×1、ST3シリーズがHDMI×2/D4×1/コンポジット×2となっている。

シングルチューナーモデルのST3シリーズ