米Microsoftの研究者だったJohnny Chung Lee氏が、米Googleへと移籍したことが話題となっている。同氏の名前を知っている方は少ないかもしれないが、「Kinect for Xbox 360」のコア技術を開発した人物だといえば、そのバックグラウンドがおわかりいただけるだろう。またインターネット的には、Wiiコントローラを使った疑似3DシステムのYouTube動画でよく知られている。「ああ、この動画の人か!」と思う読者も多いはずだ。

同氏移籍のニュースは、Googleが公式ページで1月18日(現地時間)に明らかにしている。そこに記載されたプロフィールによれば、同氏は2008年にカーネギーメロン大学のHuman-Computer Interaction InstituteでPh.Dを取得しており、Xbox Kinect (開発コード名「Project Natal」)における中心的な貢献者としてMicrosoft Applied Sciencesに在籍していたとされる。そして現在はGoogleに「Rapid Evaluator」という肩書きで在籍。2年半在籍したMicrosoftとレドモンド現地での同僚たちに愛着はあるものの、ここシリコンバレーへとやってきてGoogleのスペシャルプロジェクトに参加する予定だという。

このスペシャルプロジェクトが何かは不明だが、これまでにも面白いアイデアの数々で素晴らしい技術を披露してきた同氏だけに、その成果に注目が集まるところだ。先ほどの動画にあるWii Remote Projectをはじめ、14ドルで作成できる手振れ防止ムービーカメラ撮影装置など、同氏のアイデアの数々は本人の個人ページで確認できる。ぜひいちどご覧いただきたい。