キングジムの「ポメラ」は、文字入力に特化した軽快な動作や小型軽量の本体などがウリのデジタルメモだ。そのポメラに、あの「機動戦士ガンダム」とのコラボレーションモデル(以下、ガンダムポメラ)が登場。ファーストガンダムのファンなら、思わず"ニヤリ"とすること間違いなしである。「シャア・アズナブル モデル」、「ランバ・ラル モデル」、「ジオン軍 モデル」の3モデルが用意され、本体の天板デザインや、モノクロ液晶に表示されるグラフィックスなどが異なっている。

当初、ガンダムポメラ(型番:DM11G)は2010年12月10日の発売予定だったが、生産上の都合により2010年12月22日発売に延期された。ここでは、デジタルメモ「ポメラ」としての機能紹介は概要にとどめ、ガンダムポメラならではのこだわりを写真中心にお伝えしたい。なお、今回は試作機を試用しているため、細部などが製品とは異なる可能性があることをあらかじめお断りしておく。

シャア・アズナブル モデル

ランバ・ラル モデル

ジオン軍 モデル

デジタルメモ「ポメラ」とは?

ポメラは文字入力に特化したデジタルガジェットだ。初代モデルの「DM10」、エントリーモデルの「DM5」、上位モデルの「DM20」、今回のガンダムポメラ「DM11G」と、細かい仕様の違いで4モデルが用意されているが(2010年12月現在)、基本は変わらない。画面はモノクロ液晶で一切の通信機能を持たないなど、およそ現代の流行とは外れた仕様に思えるものの、それでも売れている。

小型軽量の本体、単4アルカリ乾電池×2本で約20~25時間駆動、電源オンから約2秒で起動、約17mmのキーピッチを確保した折り畳み式キーボード、日本語入力にジャストシステムの「ATOK」を採用といったように、携帯性と文字入力機能に関しては、きっちりと仕上げられている。文字入力と変換操作、Ctrl+C(コピー)やCtrl+V(ペースト)などのショートカットキーも、PCとほぼ同じだ。頻繁に外出するビジネスマン、筆者のようなライターや編集者、活動的なブロガーなどをはじめとして、ポメラの愛用者は多いのだ。

割り切った仕様なので多少の制限があるのは仕方ないとはいえ、使い方と一手間でカバーできる。例えば、1ファイル当たりの文字数は8,000字(ガンダムポメラとDM20は28,000字)までだが、8,000字というのは400字詰め原稿用紙で20枚もあり、相当な文字数だ。通常、8,000字で足りない文章はそうそうないだろう。小説などを書くなら、"章"や話題のまとまりでファイルを分ければよく、1ファイル最大28,000字のガンダムポメラやDM20を選べば一層安心だ。

また、ポメラで入力した文章は、標準的なテキスト形式で保存される。PCに転送するには、ポメラとPCをUSB接続してコピーすればよい。ポメラは16GBまでのmicroSDHCカードも使えるので(DM10を除く)、microSDカード経由でもやりとりできる。さらに、DM20とガンダムポメラは、入力した文章を本体の液晶でQRコード表示する機能もあるため(最大3,200字)、QRコードを読み取れる携帯電話などへも手軽にコピー可能だ。