NECは4日、ビジネス向けのデスクトップPC「Mate」およびノートPC「VersaPro」のラインナップを一新し、計12タイプ32モデルを発表した。19型液晶搭載の液晶一体型PC「Mate タイプMG」に離席センサーを搭載し、12.1型液晶搭載のモバイルノートPC「VersaPro UltraLite タイプVB」でインテル アンチセフト・テクノロジーに対応するなどの改良が行われている。

この新製品の発売に伴い、PC導入時のユーザーの作業の一部(ラベル貼付やネットワーク設定など)を代行する「PCカスタマイズサービス」が11月より強化され、サービス納期が最大3日間短縮される。

今回発表の新製品のうち、主なものは下記の2機種。

「Mate タイプMG」

「Mate タイプMG」

液晶一体型PC「Mate タイプMG」は、従来製品より消費電力を約24%削減。ディスプレイの下に離席センサーを搭載しており、ユーザーの離席時にディスプレイを自動でオフにすることで、通常運用よりも約45%の消費電力量削減効果を実現している。ボディは従来モデルよりさらに薄型化し、厚さ76.4mmのスリムサイズ。ACアダプタが不要な電源内蔵設計とキーボードの収容が可能な台座のデザインで、机上によりコンパクトに設置できる。また、背面からの排気が向かい側の席に向かわないよう、上下方向に排気するエアーフローレイアウトを採用した。

ベースモデルの仕様は、CPUがIntel Core i5-560M (2.66GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics (CPU内蔵)、メモリがDDR3-SDRAM 2GB、ストレージが約160GB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、ディスプレイが19型ワイド液晶 (1,440×900ドット)、OSがWindows 7 Professional、ギガビットイーサネット対応など。上記構成の場合の価格は228,000円(税別)。

「VersaPro UltraLite タイプVB」

「VersaPro UltraLite タイプVB」

モバイルノートPC「VersaPro UltraLite タイプVB」は、セキュリティ機能や保守・管理機能を強化するインテル vPro テクノロジーに対応。これに含まれるインテル アンチセフト・テクノロジーにより、PCの紛失や盗難の際にハードウェアレベルでPCを無効化するサービスに対応できる。また、PCの省電力設定を簡単に切り替えるソフト「ECOモード設定ツール」を搭載し、利用シーンごとの最適な省エネ運用を支援。ボディは耐圧50kgfをクリアした堅牢ボディで、防水シートと排水用の穴を備えた防滴キーボードが水滴の浸入を抑制する。

べースモデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-560UM(1.33GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、メモリがDDR3-SDRAM 2GB、ストレージが約160GB HDD、光学ドライブがなし、ディスプレイが12.1型ワイド液晶(1,280×768ドット)、OSがWindows 7 Professional、ギガビットイーサネット対応、IEEE802.11a/b/g/n対応、FAXモデム搭載など。上記構成時の価格は241,000円(税別)。