SBI証券は5日、欧州復興開発銀行が発行する円貨決済型の『ブラジルレアル建ディスカウント債券』の販売を開始した。

「ブラジルレアル建ディスカウント債券」は、通常の利付債よりも利率が低く設定される代わりに、発行価格(売出価格)64.50%が償還時100%となる債券。この発行価格と額面価格との差が通常の利付債の利息に相当し、単利ベースでの最終利回りは9.956%となっている。

また、額面価格から割り引いた発行価格での申し込みになるため、通常の利付債と比べ、初期投資が少額になるというメリットもある。万一、償還までに途中売却する場合にも、ゼロクーポン債が雑所得として総合課税の対象になるのに対し、「ブラジルレアル建ディスカウント債券」は、クーポンが0.5%ついていることにより、利付債として非課税扱いとなる。

SBI証券では、今回の「ブラジルレアル建ディスカウント債券」に加え、3月に新商品として発売し好評だったという「ブラジルレアル建利付債券」も用意。

通常の利付債とディスカウント債という異なった性質の商品を双方取り扱うことにより、「毎年の利金を多く受け取りたい人はブラジルレアル建利付債券、初期投資は少なめにし、じっくり保有して多くの償還益を期待したい人はブラジルレアル建ディスカウント債券に投資するなど、顧客の資産運用計画に合わせた投資が可能になっている」(同社)。また、2商品とも30万円台の少額から購入できる。