台湾VIA Technologiesは23日(現地時間)、グラフィックス統合型チップセットの新製品として「VX900」を発表した。グラフィックス機能は従来の「VX855」と同様だが、メモリやインタフェース周りなどが強化されている。サンプルはすでに提供中。

同社のNano/C7/Edenプロセッサと組み合わせられるチップセット。ノースブリッジとサウスブリッジが統合されたシングルチップ構成になっており、グラフィックス機能として、DirectX 9.0世代の「Chrome9 HCM」を内蔵、ビデオエンジン「ChromotionHD 2.0」によって、HD動画の再生にも対応する。

VX900チップセット

GPUコアは従来のVX855と変わらないが、新チップセットのVX900では、ディスプレイインタフェースとして、VGAのほか、DisplayPortやHDMIもサポート。またメモリは、DDR2に加えて、新たにDDR3にも対応した。PCI Express 2.0インタフェースも追加されており、x8レーンが1つ、x1レーンが3つ用意された。

■主な仕様の比較
チップセット VX900 VX855
FSB 400-800MHz
メモリ DDR3-1066/DDR2-667 DDR2-800
グラフィックス Chrome9 HCM
パッケージ 31×31mm 27×27mm
TDP 不明 2.3W
USB 2.0 8ポート 6ポート
SATA 2.0 2ポート -
PCI Express 2.0 x8(1)/x1(3) -

VX900のブロックダイアグラム