外国為替証拠金取引(FX)サービスを提供するマネースクウェア・ジャパンは5日、ウルシステムズをパートナー企業として、基幹システムを刷新し、最先端の高速処理化を実現したと発表した。

マネースクウェア・ジャパンは、2002年の創業以来、一定間隔で一定金額の新規注文を同時に複数発注する「トラップトレードR」注文、イフダン注文の新規と決済の注文を自動的に繰り返し発注する「リピートイフダンR(RIFD)」注文、これらの複合注文である「トラップリピートイフダンR」注文など、多機能な注文方法を取りそろえ、FX取引サービスを提供してきた。

同社では、今後の中長期的な成長戦略をにらんだ事業拡大にあたり、基幹システムを刷新しなければならない必要性を認識。現状の独自注文方式はそのまま生かしつつも、価格生成処理能力だけではなく値洗い機能の高速化も含め、IT投資の見直しを検討してきた。

検討の結果、金融システムの構築やハイパフォーマンスなアーキテクチャ設計の実績が豊富なウルシステムズを、プロジェクトのパートナーに選定、既存の基幹システムの刷新に着手した。同プロジェクトでは、ウルシステムズが提唱する「ユーザー主導開発(ULSD)」を適用し、マネースクウェア・ジャパン独自の発注システムはそのまま残しつつ、基幹システムの内部構造のみを再設計し刷新することで、「4カ月で完了、リリースさせることができた」という。

マネースクウェア・ジャパンのFXシステム概要

従来の基幹システムと比べて、約10倍近く各処理能力をアップ。基幹システムの刷新による、最先端の高速処理化を実現した。同社では、「今後のさまざまな規制導入を控えたFX業界において、事業拡大における成長戦略の中で、顧客に選ばれ、安定した収益の拡大につながる」としている。