カブドットコム証券は21日、東京証券取引所の次世代システム「arrowhead」(アローヘッド)と新統合ネットワーク「arrownet」(アローネット)の稼動に合わせ、最新のIT基盤を利用したシステム刷新を行い、サービス拡充を行うと発表した。

2010年1月4日から稼動する「arrowhead」は、注文・約定処理の高速化といった投資者のニーズや、注文の小口化、取引件数の急激な増加に対応するため、新たに開発された売買システム。応答速度について、5ミリ秒(1,000分の5秒)という、超高速な処理能力を兼ね備えたシステムとなっている。

カブドットコム証券は、アローヘッド開始時に、注文受付画面と注文約定照会画面に板乗り速度を掲載する

カブドットコム証券では、arrowhead・arrownet稼動に合わせ、執行速度の高速化を行い、板乗り(同社のサーバで注文を受けてから取引所に送信するまで)時間を画面に掲載したり、自動売買の根幹となる時価情報についてarrownetから直接取得し、自動売買の超高速判定を行ったりするなど、「売買執行能力を重視したサービス提供を行う」(カブドットコム証券)としている。