台湾Digitimesは2日(現地時間)、業界関係者の話として台湾Acerが2010年後半にGoogleの「Chrome OS」を搭載したNetbook製品の発売を計画していると伝えている。このNetbook製品の開発は今年半ばにスタートしており、Acer会長のJ.T. Wangによれば「Chrome OSベース初のNetbook製品」になる見込みだという。

Chrome OSのベースとなっているオープンソースの「Chromium OS」を使った動作イメージの作成が一種のブームとなりつつあるが、肝心のChrome OSについてはハードウェアサポートやベンダ間の連携という理由もあり、まだ1年近い猶予期間が必要となっている。Acer以外にもHPやDellなど大手ベンダ各社がChrome OSに興味を示しており、同OSを搭載した製品出荷計画を進めているという話がある。

だが前述のように、ハードウェアのドライバサポートはChrome OSにとって最大の鬼門となる。このあたりの話について、OSNewsがレポートしている。Windowsが今日のようなドライバサポートを成し得たのも、ベンダとの連携があり、両者がドライバ開発と改良に多くのコストと時間を割いてきた結果でもある。Chrome OSで同様の負担をベンダに強いることは難しいとみられるが、今日の周辺機器の多くは一部の標準ドライバで対応可能なほどプラットフォームが収れんされており、懸念されるほどの労力は必要とされないという指摘もある。キーボードやマウス、そしてUSBストレージやカメラなどがその例だ。しかし一方で、プリンタドライバは難関の1つであり、このサポートを広い製品範囲で実現することがGoogleの目標になっているという。