ジャガー・ランドローバー・ジャパンは17日、ジャガー(Jaguar)のフラッグシップモデルであるニュー「XJ」の日本での販売予定価格を発表し、あわせて予約注文受付を開始した。販売予定価格は1000万円から1755万円。ステアリング位置は左右それぞれが用意される。発売開始は2010年3月を予定している。

ジャガー ニューXJ

フロントビュー

アッパー・サイドビュー

インテリア

走行イメージ

今回、6年ぶりのフルモデルチェンジが施された「XJ」は、ジャガーのフラッグシップモデルでもある。2009年7月9日に英国・ロンドンのサーチギャラリーで初披露された。ニューXJは、流線的かつコンテンポラリーなスタイリング、スポーティーな走行性能、上級な室内空間を融合した"究極のスポーティング・ラグジュアリーカー"として開発されたという。

日本で発売されるラインナップは、従来からの「Luxury (ラグジュアリー)」、「Premium Luxury (プレミアム・ラグジュアリー)」、「Portfolio (ポートフォリオ)」に、ジャガー史上最強の375kw(510ps)、625Nmを発揮するスーパーチャージドエンジンを搭載した「Supersport (スーパースポーツ)」が加わった。さらに「Portfolio (ポートフォリオ)」と「Supersport (スーパースポーツ)」にはスタンダードホイールベース(SWB)に加え、ロングホイールベース(LWB)も設定される。

ニューXJのエクステリアデザインは、細長いティアドロップ型のサイドウィンドウを中心とした流れるようなシルエットが特徴。空力学的にも優れ、空気抵抗係数は0.29Cdとしている。新たに採用されたパノラミックサンルーフは、車内の明るさやスペース感を高めている。

贅沢なインテリアは、シート、インストルメントパネル、ドアトップ、センターコンソール、アームレストなど主要部位の表面には全てレザーを使用。一方で先進のテクノロジーとして、計器類に12インチの高解像度バーチャルインストルメントパネルなどを中心とした「iTech」を採用した。また、「ポートフォリオ」と「スーパースポーツ」にはBowers & Wilkins製の1200Wサラウンドサウンドシステムが標準装備される。

パワーユニットには、新型「XK」同様、5.0L(リッター)ダイレクトインジェクションエンジンを搭載。自然吸気エンジンと、2種類のスーパーチャージドエンジン(470PS、510PS)の合計3タイプのパワーユニットが用意される。

ニューXJは車両の設計・製造段階から「車両のライフサイクル」というアプローチを取り入れ、リサイクル原料を50%使用した軽量アルミニウム構造を実現。ライフサイクルの全期間に排出する温室効果ガスをCO2排出量に換算したカーボン・フットプリントを最小限に抑えることに成功。再生アルミニウムを使っていない場合に比べ、車両1台につき約3トンのCO2削減効果があるという。