アップルジャパンは14日、同社が発売する音楽作成統合ツール「Logic Studio」の製品説明会を開催した。

9月発売予定の同ツールは、「Logic Pro 9」をはじめ、「MainStage 2」、「Soundtrack Pro 3」など、6つのアプリケーションで構成され、200種類以上の新機能を備える。また「Studio Sound Library」には、50GBを超える音素材も収録されている。今回のバージョンアップは、「ミュージシャン」に焦点が当てられおり、ユーザーはギターアンプやエフェクター、スピーカーを自由にカスタマイズでき、さまざまなサウンドを出せるようになった。そのほか、今回のバージョンアップにより、新たに加わった「Flex Time」は、録音した音の長さを自在に操れる強力な機能を搭載。録音したはいいが、どうしてもタイミングが合わないときなどに有効で、音を伸張しても音程はほぼ変わらないように作られている。この機能は、プロだけでなく、アマチュアバンドを組んでいるユーザーにも歓迎される機能だ。

会場では、実際にギターを弾きながらデモが行われ、実際のレコーディング風景を実演した

本社から来日したMusic Creation Application 担当ディレクター・Xander Soren氏は、同ツールについて「このツールはすでに多くの有名アーティストから高い支持を受けており、The KillersやHerbie Hancock、FRANZ FERDINAND、LADY GAGAなどの楽曲制作に使われている」と語った。

同ツールの発売日は9月を予定しており、価格は5万4,800円。「Logic Pro」または「Logic Studio」(2007年発売版)からのアップグレード版は2万1,800円、「Logic Express」からのアップグレード版は3万1,800円となっている。また10月には「Logic Studio」の機能限定版である「Logic Express 9」も2万1,800円で発売される予定だ。