パナソニックは14日、「3つ星ビストロ」シリーズのスチームオーブンレンジ「NE-R3200」「NE-R302」「NE-W302」「NE-A302」を発表した。発売は9月1日で価格はオープン。市場価格は、NE-R3200が15万円前後、NE-R302が12万円前後、NE-W302が8万5,000円前後、NE-A302が7万5,000円前後と予想される。

手軽にフライ調理も可能な「3つ星ビストロ」シリーズの新モデル「NE-3200」

新モデルの最大の特徴は、NE-R3200/R302に搭載される「新光ヒーターシステム」。昨年モデルの「NE-R3000」「NE-R301」に搭載されていた光ヒーターシステムの火力を大幅にアップしたもの。遠赤外線/近赤外線を発生する光ヒーターと、マイクロ波を発生するダブルアンテナ、マイクロ波によって発熱するグリル皿の3つから構成されており、庫内の天面に配置された光ヒーターと、マイクロ波によって高温になったグリル皿とで、食材を焼き上げるというシステムで、基本構成は変わらず、アンテナ部分とグリル皿を改良した。従来のダブルアンテナから、より指向性が強くコントロール性に優れた「3Dアンテナ」に変更。グリル皿に、効率的にマイクロ波を照射することが可能となっている。グリル皿には高温発熱体を採用。これらにより、グリル皿の温度は従来よりも約20°Cアップしており、食材表面の焼き色や、食感などが向上しているという。なお、アンテナは1基になっているが、従来のダブルアンテナと同様、庫内に、比熱の違う2種類の食材を入れた場合に、両方に最適な過熱を行う「ねらって過熱」も使用可能だ。

また、この新光ヒーターシステムによって実現しているのが、「ヘルシーフライ」メニュー。従来より、揚げ物コースを搭載するオーブンレンジは存在したが、パン粉に焼き色が付きにくいため、調理の前に、パン粉を加熱するという手間がかかっていた。新モデルに搭載されるヘルシーフライメニューではこのような手間はなく、パン粉に油を混ぜたものをころもとして使用するだけで、自動メニューでフライ調理を行うことができる。実際には、ヘルシーフライメニューでは食品を揚げているのげはなく、強力な火力とコンベクションファンにより、焼き上げているのだが、使用する油の量は、普通にフライを揚げた場合の約1/25と少量で済むうえ、仕上がった食品に含まれる油の量も1/2程度に抑えることが可能だ。

NE-R3200とNE-R302とでは、NE-R3200にのみ、焼き物と煮物を同時に調理可能な「合わせ技セット」、音声ガイド、ワイドドット液晶、ドア部分のソフトダンパーが装備されるという違いがある。また、NE-W302は、3Dアンテナは搭載しているが、光ヒーターは搭載していない。NE-A302は通常のヒーターとアンテナを採用したシンプルなモデルとなっている。