もうすぐやってくる7月7日の七夕-。天の川を舞台にした七夕伝説を思い浮かべる人も多いだろうが、カルピスがこのほど実施した「七夕に関する意識と実態」調査によると、9割超が織姫と彦星の関係を「恋人」と誤解していることが判明した。

同調査は4月に行い、全国の20代~60代男女1,550人と12歳以下の小学生男女104人の有効回答を得た。大人の約9割が七夕伝説を知っていると回答しながら、織姫と彦星の関係を質問すると91.0%が「恋人」と誤って認識しており、正解の「夫婦」は8.4%と1割にも満たなかったという。

七夕伝説の真実はというと、同調査結果の発表資料では「結婚してもそれぞれが機織と牛飼いの仕事をまじめにすべきところなのに怠けてしまい、それを知った織姫の父が怒って仕事の責任をきちんと果たすように言い渡し、罰として二人を引き離した。ただし、年に一度だけは天の川を挟んで逢うことを許した」という厳しい話とのこと。

さらに、短冊への願掛けの由来についても「織姫と彦星にあやかって恋愛の成就を願ったことから」という誤解である回答が50.1%と過半数を超えた。続いて多かったのも「夢がかなうようにと願っていたことから」(39.0%)という誤解が続き、正解の「稲の開花時期である七夕に豊作の願いをしていたことから」は29.9%、「機織が上手だった織姫にあやかって手技(手芸、習字等)の上達を願っていたことから」は26.0%という結果だった。

真実は違っても、短冊に書きたい願い事は「自分や家族の健康について」(75,7%)が最も多く、「自分や家族の恋愛・結婚について」も46.6%と多い。「娘の結婚相手が現れますように」(64歳男性)、「ヘタレ男に引っかかりませんように」(25歳女性)、「運命の人が現れますように」(22歳女性)など、ロマンチックなイメージを持っているようだ。