ニコン、バリアングル液晶モニタ搭載デジタル一眼レフ「D5000」発表

ニコンイメージングジャパンは、バリアングル液晶モニターを搭載し、ライブビュー、動画撮影が可能なデジタル一眼レフカメラ「D5000」を発表した。発売日は5月1日、価格はオープンだが、推定市場価格は本体のみで8万5,000円前後、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」を同梱したレンズキットが10万円前後、さらに「AF-S DX VR Zoom NIKKOR ED 55-200mm F4.5-5.6G (IF)」を同梱したWズームキットが13万円前後。

同製品は、拡大傾向にあるエントリー市場に向けて開発、ニコンデジタル一眼レフカメラ初のバリアングルモニターを採用した。搭載する約23万ドット27型液晶モニターは手前に180°開き、その状態から反時計回りに180°、時計回りに90°回転する。

コントラスト検出AFのライブビュー撮影時では、ターゲット追尾AFや顔認識AFを備える。顔検出人数は5人。さらに、D90から採用された動画撮影機能「Dムービー」を搭載し、モノラル音声付きの撮影が可能。フレームレートは24fps。動画ファイルはAVI形式を採用し、記録サイズは1280×720(720P相当)、640×424、320×216。撮影時にオートフォーカスは動作しない。HDMI規格に対応した外部出力端子を装備する。

撮像素子は有効1230万画素のDXフォーマットCMOSセンサーを採用。撮影感度は通常感度でISO 200-3200、ISO 100相当の減感「Lo1」やISO 6400相当までの増感「Hi1」も設定可能。またISO 800以上の撮影ではノイズ低減機能が作動する。

11点のフォーカスポイントを備え、そのうち中央のフォーカスポイントはクロスタイプセンサーを採用している。ボディ内モーターは搭載せず、AFが使用できるレンズは、すべてのAF-SおよびAF-Iレンズのみとなる。

420分割RGBセンサーを搭載し、輝度および色情報から背景、前景、人物の位置を自動判別し、露出だけでなくオートフォーカスやオートホワイトバランスにも反映する。3D-トラッキング(11点)を備え、自動的にフォーカスポイントを被写体の位置に合うよう切り換える。連続撮影速度は約4コマ/秒。RAWの連続撮影可能枚数は11コマ。

自動的で光の当たっている部分と影の部分の露出を調整する「アクティブD-ライティング」や、ゴミ取り機構「ニコンインテグレーテッドダストリダクションシステム」、19種類のシーンモードを備える。

そのほかの主な仕様は以下のとおり。ファインダー視野率:95%、電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター、シャッター速度:1/4000-30秒(バルブ可)、内蔵フラッシュガイドナンバー:約17(マニュアルフル発光時約18)(ISO 200・m)、記録メディア:SD/SDHCメモリーカード、サイズ:127(W)×104(H)×80(D)mm、重量:約560g(本体のみ)。