パナソニックは24日、スチームIHジャー炊飯器「SR-SJ101」(炊飯容量0.09Lから1.0L)「SR-SJ181」(炊飯容量0.18Lから1.8L)を発表した。発売は6月1日で、価格はオープン。市場価格はSR-SJ101が10万円前後、SR-SJ181が10万5,000円前後と予想される。

シロッコファンの搭載により、常に高火力での炊飯が可能になった「SR-SJ101」。SR-SJ101/181では、本体のカラーはホワイトとマホガニーレッドの2色、SR-SK101/181ではノーブルシャンパンの1色となる

同社のスチームIHジャー炊飯器には、うまみキャッチャーという米を炊き上げるときのふきこぼれを検知するセンサーが採用されていた。炊飯器の蓋にある蒸気を排出する部分に設置されており、ふきこぼれを検知して火力を調節。ふきこぼれるぎりぎりの火力で炊き上げることで、米の甘みをアップさせるという効果を持つ。新モデルでは、このふきこぼれ自体をなくすための機構が新たに搭載されている。それが泡を消すためのシロッコファンだ。風を当てることで泡を消しふきこぼれ自体を防ぎ、火力を調節することなく、常に高火力で炊き上げることが可能となっている。同社では、この高火力での炊飯を「大火力スタミナ沸騰」と呼んでいる。

IHヒーターは内釜の底と側面、蓋部分に設置されており、内釜の全周囲をカバー。内釜は、備長炭加工とダイヤモンドフッ素加工を施されたアルミ、高発熱化表面加工を施されたパワフルステンレスの発熱層と、高断熱中空セラミックス、高硬度中空セラミックスから構成される断熱層から構成される「大火力竈釜」。

また、高耐熱スチーム循環ポンプも新採用。炊飯時に生じる水蒸気をキャッチし、蓋部分に設けられたIHヒーターで130°Cにまで過熱。釜の中へ投入するというものだ。水タンクを必要とせずに、大量の過熱水蒸気を利用できる。

また、シロッコファンの搭載により、炊飯中の蒸気の温度も低下。外気と蒸気とを混ぜることで、排出口付近の温度は約50°Cにまで下げられており、25cm離れた場所では約35°Cにまで抑えられる。さらに、排出口は上を向けるのではなく、斜め上へ向けられており、キャビネット内に炊飯器を設置しているような場合でも、キャビネット内での結露が起こりにくくなった。

なお、同じ「大火力スタミナ沸騰」が可能な廉価版モデル、「SR-SK101」(炊飯容量0.09L〜1.0L)「SR-SK181」(炊飯用量0.18L〜1.8L)も同時発売される。価格はオープンで、市場価格はSR-SK101が8万円前後、SR-SK181が8万3,000円前後と予想される。SR-SK101/181ではは、内釜は「大火力銅釜」となるほか、SR-SJ101/181に搭載されている遠赤ダイヤモンドふた加熱板、さらに音声ガイド、ホワイトバックライト液晶、蒸しコースといった機能は搭載されていない。