2009年4月より、テレビ東京ほかにて放送開始となるTVアニメ『Phantom~Requiem for the Phantom』。今回は、メインキャスト陣から届いた作品の感想や自身が演じるキャラクターについてのコメントを紹介しよう。


メインキャストが語るTVアニメ『Phantom~Requiem for the Phantom~』

今回紹介するのは、ヒロイン・アイン役の高垣彩陽、ツヴァイ役の入野自由、クロウディア・マッキェネン役の久川綾、サイス=マスター役の千葉一伸、リズィ・ガーランド役の渡辺明乃、レイモンド・マグワイヤ役の千葉進歩、アイザック・ワイズメル役の石川英郎、梧桐大輔役の志村知幸、志賀透役の保志総一朗といった9名のメインキャスト陣から届いたメッセージ。放送に先駆けて、作品の見どころやキャラクターの役どころなど、キャスト陣の率直な感想をじっくりとチェックしてみよう。


――『ファントム』という作品に対する感想や見どころを教えてください
高垣彩陽「ここが見どころ! ということではなく、本当にすべてを見ていただきたいです。映像、音楽、人物、ストーリーはもちろん、人間関係や心理描写が繊細でとても魅力的です。言葉のひとつひとつが、リアルな表現、演出に惹き込まれてしまう強さのある作品です。美しく切ないストーリーですが、込められたメッセージや想いを感じていただけたらいいと思います」
入野自由「キャラクターの複雑な関係性は注目です!」
久川綾「絵も音楽もすごく素敵で一話は見入ってしまいました!! 映画を見ているような感覚でした」
千葉一伸「少年と少女、彼等をとりまく闇社会の大人達。それぞれのキャラにどんな運命が待っているのか? 今後が楽しみです」
渡辺明乃「情や愛などではくつがえす事は出来ない使命感、宿命感、悲哀……。それに逆らって行こうとする玲二の苦しみ、抗えなかった事で生まれる虚……。そこですかねぇ……」
千葉進歩「常に死と背中合わせの世界で非常にシビアですね。しかし、その中でのキャラクターの心理描写が細かくて面白い! 1カットも見逃せない内容だと思います」
石川英郎「ともすればアニメの世界で表現するより実写作品のほうがリアルに感じるんじゃないかと思われるくらい、現実的かつドラマティックな作品ですね。そんな世界をアニメで表現するっていうのは、演技よりも現実的に、そしてこのファントムの世界観を理解してなきゃ出来ません。けど、こういう挑戦、俺は大好きです(笑)」
志村知幸「殺人、殺し屋、やくざ、マフィア、決していいフレーズは聞こえてこない。が、しかし、その中にある人間模様、そして個々の野望と苦悩。視聴者の皆さんもどこかでシンクロするところがあるのではないでしょうか。深い所にテーマがあると思います」
保志総一朗「静と動の魅せ方が凄い。独特の雰囲気に引き込まれると思います」

――ご自身の演じる役はどんなキャラクターでしょうか?
高垣「謎の組織インフェルノの中で、最高の暗殺者『ファントム』という称号を与えられている少女です。彼女は過去を失い任務に忠実に、プロの暗殺者としてあらゆる感情を制し生きています。ツヴァイと出会うことで、彼女の運命は大きく変わっていきます。この作品の中でとても大切な存在だと思います」
入野「ただの日本人旅行者でしただ、ある現場に居合わせてしまったために殺し屋として育てられてしまう、という役です」
久川「弟をなくした野望を持つお姉さん。美人です。ナイスバディです。でも車の運転は乱暴なんですよね~(笑)。酔っちゃうよなーあれじゃあ……」
千葉(一)「銃のコレクターであり、変質的な天才」
渡辺「クロウ命。クロウのためなら、どこまでも。クロウ第一。安全よりクロウ。そんな姉ちゃんです。でもきっとね、情が深かったり、世話焼きだったりすると思うんです。こういう姉ちゃまは♡」
千葉(進)「インフェノルという巨大組織の2トップの一人です。非常に頭がキレるらしく、組織のブレイン的存在でしょうか」
石川「アイザック・ワイズメル、インフェルノの事実上No.2と聞いてます。監督さんからもお話ありましたが、マグワイアが知性派なら、アイザックは『武闘派』。けど武闘派でもしっかり考えながら確実な行動を取る、考える武闘派、といったところでしょうか」
志村「梧桐大輔は根っからのやくざ、こてこてのやくざ、日本でも、1、2をあらそうやくざ、とにかくイケイケである」
保志「凄く知的でクールですが、兄貴に対しては……。そんなギャップが可愛いキャラクターです(笑)」

――ご自身の役を演じる上でのポイントを教えてください。もしくはどう演じていきたいとお考えですか?
高垣「アインは感情を抑制した人間だからといって、ただ無機質なだけの存在ではなく、プロの暗殺者として、本来の彼女として、沢山の面と深さを持っています。ですから、場面ごとのセリフの切り替えや、言葉の裏側にある彼女の想い、心の奥のゆれを感じながら、向かわせていただいてます。とても難しく細やかなお芝居に毎回悩みながらマイクに向かわせていただいておりますが、このような深い作品に、アインという素敵な存在として関わらせていただける幸せを感じています。心をこめて一生懸命アインと共に生きたいです」
入野「ニュートラルな玲二、殺し屋としての玲二(ツヴァイ)の演じ分けがポイントだと思っています」
久川「ポイントがありすぎてむずかしいですー。クロウの奥底に早くたどりつきたいです」
千葉(一)「インフェルノのメンバーと接するときは、腹のさぐりあいになることが多いので、本音をみせぬように、その分アインと対するときのサイスの本質の違いかな」
渡辺「クロウと話しているときはライトに。リズィ本来の性格で、と思っています。そんなリズィだからこそ、牙を出すときは怖いんだゾ!! と差が出るように……」
千葉(進)「やはりボスであるという存在であること。あとは、バスローブの似合う男になるよう心掛けることでしょうか(笑)」
石川「マグワイアと対比して、というところでしょうか。後は見た目で(笑)。……まだあまり喋っていませんので(笑)、存在感を意識して演じていきたいです」
志村「やくざの世界では年齢的には中堅であるが、その年でトップに昇りつめた男、その強いハートを表現できればいいと思っています」
保志「普段のクールな部分と、兄貴に対するオチャメな部分とのメリハリを効かせていきたいです」

――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします
高垣「衝撃的なシーンもあると思いますが、皆様には目や耳をふさがずに、ひとつひとつを見逃さずに感じていただきたいです。『Phantom』という作品、そしてアインという存在は、私にとって良い意味で大切な壁です。この素晴らしい作品に込められた想いを皆様にお伝えできるよう、私はアインに対して出来る努力を怠らずに、彼女と共に、アインの世界を生き抜いていきたいと思います。皆様どうぞ『Phantom』をよろしくお願いします」
入野「目を覆いたくなるようなシーン等もあるかもしれませんが、目をそらすこと無く、正面から受け止め、いろいろなことを感じていただけたら、と思います」
久川「すごく楽しいですー!! なぞがいっぱいですー!! 楽しんでくださいねー!!」
千葉(一)「ファントムの世界へようこそ。あなたもサイスの素材となり、アインやツヴァイのようになりたいですか? それとも……」
渡辺「この度、リズィを演じさせていただきます、渡辺です。非常に大人なストーリーで。何だー? 何でなの?! と思うところがあっても、それがこの世界、そのルール……。もどかしくもあり、ある意味での憧れみたいなものもあり……。ボク自身、これから先がすごく楽しみです。応援よろしくお願いします!」
千葉(進)「音、絵、とにかくクオリティの高さがすごいです! ぜひ御覧になって、確かめてみてください」
石川「ファンタジーなアニメが多い昨今、こういう作品は珍しいです。派手さはないが、黒社会で必死に生きる魅力あるキャラもたくさん登場してます。まずは作品を観て、このドラマティックな世界にどっぷり浸かってください。そして、1話目から色々と伏線が張られてます、是非続けてご覧ください」
志村「絵のクオリティー、音楽、ストーリー展開、どれをとっても魅力的な作品ができあがっていくと思っています。是非、期待して御覧になってください」
保志「凄まじい内容のハードな作品なので、皆さん心してください。お楽しみに!」

TVアニメ『Phantom~Requiem for the Phantom~』は、テレビ東京ほかにて4月2日より放送開始。

■TVアニメ『Phantom~Reqiuiem for the Phantom~』おもなスタッフ
原作 / ニトロプラス◆原作シナリオ / 虚淵玄◆監督 / 真下耕一◆シリーズ構成 / 黒田洋介◆キャラクターデザイン / 山下喜光、佐々木睦美、菊地洋子、門智昭、津幡佳明、芝美奈子◆音響監督 / 鶴岡陽太◆音楽 / 七瀬光◆音楽制作 / ランティス◆プロデュース / GENCO◆アニメーション制作 / ビィ-トレイン◆製作 / Project Phantom

■TVアニメ『Phantom~Reqiuiem for the Phantom~』おもなキャスト
アイン / 高垣彩陽◆ツヴァイ / 入野自由◆キャル / 沢城みゆき◆クロウディア・マッキェネン / 久川綾◆サイス=マスター / 千葉一伸◆リズィ・ガーランド / 渡辺明乃◆レイモンド・マグワイヤ / 千葉進歩◆アイザック・ワイズメル / 石川英郎◆梧桐大輔 / 志村知幸◆志賀透 / 保志総一朗
(C) 2009 Nitroplus/Project Phantom