ここ最近、盛り上がりを見せているAtom搭載ミニノート市場に、エプソンダイレクトがNetbook(ネットブック)新製品を投入した。「Endeavor Na01 mini」は、これまで同種製品の弱点とされてきた「液晶サイズ」と「キーピッチ」にこだわり、使いやすさを徹底追及した製品。質実剛健で安心感のあるボディと、50,000円を切る低価格も魅力的だ。

主な仕様 [製品名] Endeavor Na01 mini   [CPU] Atom N270(1.6GHz)   [チップセット] Intel 945GSE Express+ICH7M   [メモリ] 1GB   [HDD] 160GB   [光学ドライブ] なし   [グラフィックス] Intel GMA 950(チップセット内蔵)   [ディスプレイ] 10.2型ワイド(1,024×600ドット)   [サイズ/重量] 約W266×184.D7×H39mm/約1.28kg   [OS] Windows XP Home Edition   [直販価格] 46,800円(基本構成価格)  

見やすい液晶と打ちやすいキーボードを搭載

ここ最近のNetbook市場の盛り上がりにともない、重さ1kg前後のミニノートのバリエーションが急速に充実してきている。セカンドマシンとして購入を検討している人も少なくないだろう。その際に気になるのがノートPCとしての「使いやすさ」。価格とサイズを抑えるために、使い勝手を犠牲にした製品も少なからずあるからだ。

エプソンダイレクトから発売された「Endeavor Na01 mini」は、一般的なNetbookに比べると若干大きめの筐体を採用している。その代わり、一回り大きく見やすい液晶と、余裕のあるキーボードを搭載して使い勝手を向上させているのが特徴だ。

液晶は、多くのNetbookが8.9型を採用しているのに対して、本機は10.2型を搭載。ノングレア液晶なので映り込みも少なく、画面表示が非常に見やすい。キーボードはノートPC並の17mmのキーピッチを実現しており、タッチタイプも十分可能。キー配列もごく標準的なタイプなので、長文入力も快適だ。BIOSで[Fn]キーと[Ctr]キーの位置を入れ替えられる点も、ヘビーユーザーにはうれしいポイントだろう。

液晶は一般的なNetbookよりも大きな10.2型を採用している

キーボードは、キーピッチが17mm、キーストロークが2.0mmという本格的なもので、打鍵感はかなりいい

外観は、黒を基調にしたオーソドックスなデザインで、ビジネスシーンで使用しても違和感がないのがうれしい。また、天板の両端が斜めにカットされているため、実際の厚みよりも若干薄く感じられるのも好印象。本体重量は約1.28kgで、Netbookとしては少し重さがあるが、重心のバランスがいいのか、手に持った時にそれを意識することはあまりない。

大容量HDDを搭載し基本性能も充実

Na01 miniが搭載するストレージは、一般的なノートPCと同じ2.5インチのSATA HDDで、容量は160GBもある。メモリは1GBだが、OSがWindows XP Home Editionなので、処理が重いと感じることはあまりない。メールやWebブラウズ中心の使い方なら、十分快適に使用できるはずだ。

インタフェースは、USB 2.0ポートを右側面に2基、左側面に1基搭載する。また、メモリースティック/PRO、SD/SDHC、MMCに対応したメモリカードスロットも標準装備しており、デジタルカメラや携帯電話などとの連携もスムーズだ。なお、通信機能は10BASE-T/100BASE-TXに対応した有線LANと、802.11b/gに準拠した無線LANを搭載している。

本体右側面には、USB 2.0×2、VGA出力端子、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子などが搭載されている

本体左側面には、USB 2.0の他、SDやメモリースティックなどに対応したメモリカードスロットが搭載されている

本体背面には、10BASE-T/100BASE-TXに対応した有線LANコネクタが装備されている

この他、液晶のヒンジ付近にステレオスピーカーを内蔵しており、それなりに迫力のあるサウンドを楽しめる。本体右側面にはVGA出力端子も用意されているので、外部ディスプレイやプロジェクタに接続して大画面で使用することも可能だ。