寒い季節となり風邪も流行りはじめる中、グラクソ・スミスクラインのコンタック総合研究所はこのほど、「かぜのスマート・マナー意識調査」を実施した。調査結果から会社や学校で風邪をひきながらも頑張っている人にどんな言葉をかけてあげると喜ばれるか、反対に言われて頭にくる言葉が明らかになった。

同調査は一般的に風邪の時にとりたい・とってほしい態度を把握しようと、9月5、6日の2日間で行われ、20歳~39歳の男女620人から回答を得た。調査によると、風邪で苦しんでいる人が言われて嬉しい言葉で最も多かったのは「あまり無理しないでね」(64.0%)。同研究所は「風邪をひいた人は辛い症状を抱えながら、仕事や勉強に取り組んでいる自分を評価して欲しいと感じているよう」と分析している。「何か買ってきて欲しいものはある?」(39.5%)、「辛そうだから、やってあげるよ」(22.6%)など、サポートを提案する言葉を掛けてもらうことも嬉しいという。さらに、休むのには気が引けて病気を押して会社や学校に来ているだけに、「先に帰宅していいよ」(32.9%)や「よく無理してがんばって来たよね」(21.9%)という労いの言葉も心に染みるようだ。

風邪をひいて苦しんでいる時に言われて嬉しい言葉は何ですか?

一方で風邪をひいている時に言われて頭にくる言葉に関する質問では、1位に「風邪くらいで休むなよ」(55.0%)、次いで「仮病じゃないの?」(48.4%)という回答が多く、症状を疑い軽くみる発言は控えるのがマナーのようだ。同研究所も「風邪は視覚で捉えることは難しいが、周りで風邪をひいている人がいた場合、症状の辛さを理解してあげる一言をかけてあげると良い」としている。なお、風邪をひいた場合に休養をとるべき体温は、最も多かったのは「37.6度~38.0度以上」(43.5%)となった。

風邪をひいて苦しんでいる時に言われて一番頭にくる、または言ってはいけない言葉は何ですか?

自分自身が風邪をひいた時に気をつけなくてはいけないのは、調査によると回答者の約9割が「せき」(88.1%)の症状がひどい風邪の人を避けたいと考えていること。64.8%という大多数がマスクをつけてほしいと感じている。マスクをつけていない風邪の人と会話をする時に我慢できる時間は平均約6分まで、風邪をひいている時は平均1m52cmの距離をあけたいという結果も出た。また、約9割以上の人は喉が痛い時には飴を舐めながら人と会話をしてもよいと考えており、ただ約半数の人は「相手に許可を取れば舐めてよい」(37.3%)、「周りの人にも勧めて、みんなで舐める」(9.4%)というように相手に一言伝える方がよいようだ。