カシオ計算機は、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」の新製品として、40枚/秒という超高速連写と最大1000fpsのハイスピードムービーを搭載した"HIGH SPEED EXILIM(ハイスピード エクシリム)EX-FH20"を9月19日より発売する。オープンプライスだが、推定市場価格は8万円前後の模様。

カシオ EX-FH20

同社が2008年3月に発売した「EXILIM PRO EX-F1」は、世界最速(同社調べ)となる60枚/秒の超高速連写と最大1200fpsのハイスピードムービーの搭載など、デジタルカメラに新しいジャンルを切り開いた。今回発売される「EX-FH20」は、EX-F1に迫る高速性能を搭載しつつ、より幅広いユーザーに向けた製品となる。また、EX-FH20の発売を機に、上位機種「EX-F1」とともに"HIGH SPEED EXILIM"という新たなシリーズ名が付けられることになった。

レンズは26-520mm相当となる光学20倍ズーム。有効画素数は910万画素となっている(EX-F1は有効600万画素)。撮影モードのダイヤルを1つに集約してシンプルな操作性としたほか、ボディの小型軽量化(EX-F1比:容積27%減、質量28%減)を図り、取回しの良さを実現した。高倍率ズームに対応したセンサーシフト方式の手ブレ補正機構も搭載する。

記録画素7メガピクセル(画像サイズ:3072×2304)で、最大40枚/秒の超高速連写が可能。連写速度は1枚/秒-40枚/秒までの7段階から選べ、1回に連続40枚まで撮影できる。シャッターを押した瞬間から遡って40枚まで撮れる「パスト連写」も搭載する。

ムービーについては、30-210fps(480×360ピクセル)、420fps(224×168ピクセル)、1000fps(224×55ピクセル)から選択できる。通常の動画(30fps)撮影中にボタンひとつで210fpsのハイスピード撮影へ切り替えるモードも搭載する。また、ハイビジョン画質(1280×720ピクセル、30fps)での撮影も可能。

「EX-FH20」の主な仕様は以下のとおり。有効910万画素 1/2.3型高速CMOS、焦点距離4.6-92.0mm(35mm判換算26-520mm相当)、約23万画素3.0型TFT液晶モニター、記録メディアはSD/SDHCメモリーカード、内蔵メモリー約31.9MB、サイズ約122.6(W)×81.4(H)×84.5(D)mm(突起物を除く)、重量483g(本体のみ)。バッテリーは単3形アルカリ乾電池/ニッケル水素充電池×4本。

EX-FH20 背面 / 上面