三菱電機は5日、加湿空気清浄機「ラクリアエア」(MA-518DK)を発表した。また、パーソナル向けの加湿空気清浄機「MA-268SV」と空気清浄機「MA-838」「MA-438」も同時発表した。発売は21日で、価格は、MA-518DK が6万9,300円、ほか3機種がオープン。推定市場価格はMA-268SVが2万9,800円前後、MA-838が4万2,800円前後、MA-438が2万4,800円前後。

すべてのフィルターが10年間交換不要な加湿空気清浄機「ラクリアエア MA-518DK」

MA-518DKは、「MA-517DK」「MA-517SV」の後継となる加湿空気清浄機。空気清浄機部分の集塵・脱臭、そして加湿機部分の加湿フィルターを、10年間交換不要にしているのが特徴だ。空気清浄機に搭載されている集塵フィルターは、微細な塵を集塵するために帯電加工が施されているため、水洗いは不可能というケースが多い(水洗いすると帯電能力が落ちてしまう)。しかし、MA-518DKに採用されている「抗アレル除菌高性能フィルター」では、その表面に撥水剤が塗布されているので水洗いが可能。1年ごとに水洗いを行うことで、約10年間機能を維持することができるという。脱臭フィルターは「再生プラチナ触媒フィルター」を採用。こちらも水洗いが可能。半年に1度、水洗いを行うことで約10年間機能を維持することが可能という。

また、加湿フィルターには、吸水性のある物質が使用されるのが一般的だが(水を染み込ませたフィルターに風を当てることによって加湿を行う)、水に含まれるカルキ成分が付着することで、フィルターの性能が次第に落ちるため、定期的に掃除や交換を行う必要があった。MA-518DKでは、加湿フィルターに吸水性のないディスクを使用。表面に親水加工を施した100枚の小型ディスクを回転させ、その表面についた水に風を当てるという方式となっている。また、水タンクにたまった水のカルキ濃度が高まった際に、カルキ分を濃縮して回収するシステムを搭載。カルキ分の含まれた水は、給水持に簡単に捨てることができる。これらの機構により、加湿フィルターのメンテナンスフリーが実現した。 気化式の加湿機には、水溶性のニオイ成分を吸着する機能があるが、取り込んだニオイ成分は、加湿フィルターや水タンクに残ることになる。ところが、MA-518DKでは、吸水性のない加湿ディスクを採用しているためニオイ成分は水受けトレイ内の水にと溶かして、搭載されているカルキ回収システムにより、ニオイを取り除くことができるという。

MA-268SVは、「MA-267SV」の後継モデル。最大風量2.6m3/分、加湿量430mL/hの加湿空気清浄機。適用床面積が12畳以下のパーソナル向けの製品で、空気清浄や加湿以外に、アロマポットを装備しているのが特徴。また、MA-838は最大8.3m3/分の風力とプレフィルターの自動クリーニング機構、水洗い可能な脱臭フィルターを装備した「MA-837」の後継モデル。