三洋電機は10日、「おどり炊き」シリーズの圧力IHジャー炊飯器4製品7モデルを発表した。発売日は「ECJ-XP1000」のみ9月1日でその他は8月1日。

可変圧力IH炊飯方式を採用したことで、炊きムラだけでなく給水ムラも抑える「ECJ-XP1000」。もちろん、内釜は純度99.9%の「匠純銅」。とんでもなくコストが掛けられている

このところ、圧力をかける炊飯方式を採用した製品が、とくにハイエンドのモデルで増えているが、炊飯器に初めて加圧機構を取り入れたのが同社だ。現在、同社の製品では単に加圧を行うだけでなく、加圧と減圧とを繰り返す「可変圧力IH炊飯方式」が採用されている。加圧状態で沸騰させ、そこから減圧を行うことで、釜の内部がより強力に沸騰し、かき混ぜられることで、炊きムラが防がれるという仕組みだ。この方式は同社の特許技術ともなっている(特許第3851293号)。

従来、可変圧の技術は、炊飯のなかの「沸騰」「蒸らし」の段階でのみ使用されていた。新製品では、これを炊飯前の給水工程にも採用。給水ムラを抑えることが可能となった。可変圧給水方式を採用しているのは、ECJ-XP100/XW10/XW10の3モデル。ECJ-JK10以下のモデルでは、従来通り炊飯時と蒸らし時のみ可変圧となる。

炊きムラを防ぐには、内釜の素材も重要なポイントだ。最上級モデルのECJ-XP1000では、昨年モデルに引き続き、純度99.9%の銅を内釜の素材とする「匠純銅」内釜を採用。ステンレスに比べて約1.3倍の熱伝導性を持つ銅の採用で、内釜内に均一に熱を伝えることが可能となっている。また、本体内側は、「New熱反射ヒーター」「New熱断コート」で内釜を包み込むような構造となっており、IHにより発生した熱を外に逃がさず有効利用している。なお、ECJ-XW10/18には「純銅仕込み5層厚釜」が、ECJ-JK10/18には「銅コート5層釜」が、ECJ-JG10/18には「銅コート圧釜」が採用されている。

主な仕様
型名 炊飯容量 発売日 希望小売価格 市場価格
ECJ-XP1000 1.0L 9月1日 13万1,250円 -
ECJ-XW10 1.0L 8月1日 8万4,000円 -
ECJ-XW18 1.8L 8月1日 8万8,200円 -
ECJ-JK10 1.0L 8月1日 オープン 4万6,000円前後
ECJ-JK18 1.8L 8月1日 オープン 4万9,000円前後
ECJ-JG10 1.0L 8月1日 オープン 3万6,000円前後
ECJ-JG18 1.8L 8月1日 オープン 3万9,000円前後